掲載日 : [2019-10-23] 照会数 : 12168
ニッチ分野で急成長…SBJ銀行が開業10周年
[ 新韓金融グループの趙鏞炳会長 ] [ 09年9月14日に開業式でテープカット ]
韓国の新韓金融グループの日本現地法人、SBJ銀行(富屋誠一郎代表取締役社長、東京都港区)が開業から10周年を迎えた。2018年5月には世界的な格付け会社ムーディズから日本国内の外資金融としては初めて「A2」の信用格付けを獲得したばかり。その潜在能力は日本国内のメジャーな都市銀行と比較してもそん色がないことが証明された。未来に向かって成長を続けるSBJ銀行の足取りをたどった。
「銀行は、金利だ」をキャッチフレーズに09年9月14日に華々しく開業。東京支店の窓口は新規口座を開設する顧客であふれかえった。メールオーダーを通じた預金新規申込も初日だけで1000件を超え、開業3カ月目で2000億円以上の新規預金を達成した。設立1年で黒字に転換し、3年以内に資産2400億円を達成するという中長期目標を1年で達成してしまった。
その後も住宅や投資用マンション市場を攻略するニッチマーケットで急成長。11年4月には顧客本位でATM利用提携サービスを充実させ、全国のセブン銀行、イオン銀行、みずほ銀行を利用できるようにした。
国内の入出金だけにとどまらず、海外送金や外貨両替などにも力を入れている。羽田や福岡空港、博多港など全国4か所の両替所は全店舗365日無休で営業中。17年7月には「LINE Pay外貨両替」サービスを開始した。これはLINE Payにチャージされた電子マネーで金融(両替)取引をする画期的なモデル。2月、日本特許庁から特許を取得した。
続く挑戦と革新…新韓金融グループ
趙鏞炳会長の談話
「開業当時、韓国に比べて規模の大きい日本の金融市場で成功できるだろうかという懸念が大きかったのは事実です。しかし、SBJ銀行は絶え間ない挑戦と革新を通して確固たる地位を獲得することができました。これからの100年は偉大な企業に持続成長するための挑戦の歴史になるでしょう」
(2019.10.24 民団新聞)