掲載日 : [2019-12-14] 照会数 : 12336
川崎市条例「多文化共生へ大きな一歩」…市民団体「良心の勝利だ」
[ 条例成立をうけ、記者会見する市民ネットワークのメンバー ]
「『差別を許さない』かわさき市民ネットワーク」は12日、川崎市役所記者クラブで条例の成立を歓迎するメッセージを発表した。
社会福祉法人青丘社の裵重度理事長は「多文化共生のまちをスローガンとする川崎市と共に歩みを進めるうえで条例は大きな一歩になる。喜びを分かち合いたい」と市の取り組みを称えた。神原元弁護士は「川崎市民みんなで市を押し上げた。これは市民の良心の勝利だ」と述べた。同席していたハルモニたちも「われわれの運動は無駄ではなかった」とほっとした表情を見せていた。
崔江以子さん(団体職員)はヘイトデモが初めて同胞集住地の桜本を直撃した4年前を振り返った。「子どもたちが抗議したときに説明がつかなかった。当時は規制するルールがなかったから。これで子どもたちとの約束を守ることができた」と笑顔を見せた。
有田芳生参議院議員は「川崎モデルを全国に広げていかなければならない」と呼びかけ、ネット上のヘイトスピーチ対策にも意欲を示した。
(201912.13 民団新聞)