掲載日 : [2019-11-26] 照会数 : 13579
韓日交流推進へ役割大…韓国観光公社東京支社が50周年
[ 安榮培社長(右から2人目)と田川会長(左端)から感謝状が伝達された ]
記念行事に400人余
韓国観光公社(安榮培社長)は東京支社(鄭辰洙支社長)の開設50年を記念する「韓国観光の夕べ」を21日、東京都内のホテルで開いた。旅行業界とメディアの関係者など400人余りを招いた。日本政府からは赤羽一嘉国土交通相が参席した。
東京支社は韓国観光公社が「国際観光公社東京宣伝事務所」という名称で1969年7月に開設した。現在、世界32カ国に設けた海外支社の中では最も歴史が古い。韓国観光公社の統計によれば、開設当時、年間7万人にも満たなかった韓日両国間の人的交流規模は観光産業の発展とともに拡大を続け、この50年間で1億5000万人に達した。
内訳は日本から韓国へ7860万人、韓国から日本へ7440万人。日本人の訪韓客数は100万人(98年)から200万人(99年)、300万人(09年)と順調に増え続け、12年には過去最大の352万人を数えた。今年も8月末現在で329万人を超えている。一方、訪日韓国人は18年の754万人が最大だった。
19年からは韓日関係の悪化による韓国人の日本旅行不買運動のため、両国を結ぶ航空便が3分の1以上減ったという報道も出てきた。
一般社団法人日本旅行業協会の田川博己会長はこの50年間を振り返り、「山あり谷ありだった。いまはまさに谷間で、旅行業界が一緒になって頑張るとき。民間レベルのイベント交流、文化交流、青少年交流、自治体交流などで盛り返そう」と呼びかけた。
32年前から青少年交流を続けている日韓親善協会中央会の河村建夫会長は「自らの目と耳で交流することが大事だ」と同調した。南官杓駐日大使も東京でオリンピック・パラリンピックが開催される来年を見据え、東京から韓国への訪問に期待を寄せている。
席上、安社長が韓日観光交流に貢献してきた桜井泉さん(朝日新聞東京本社)と、韓国大衆文化ジャーナリストの古家正亨さんに感謝状を贈呈した。また東京支社の金載元氏(OB会会長)をはじめとする歴代支社長4人に対しては田川会長が顕彰した。
東京支社の50周年を祝い、韓国ミュージカル俳優のシン・ヨンソクさんとKAIさんがミニ公演を行った。
(2019.11.27 民団新聞)