掲載日 : [2019-12-04] 照会数 : 11239
金秀吉前東京団長ら3氏に国民勲章伝授…大使から
[ 右から金秀吉前東京本部団長、南官杓駐日大使、景民杓元埼玉本部団長、南照男元東京本部議長の子息(代理) ]
[ 「牡丹章」を受けた金秀吉・民団中央常任顧問を囲んで中央、東京、荒川支部の役員 ]
2019年度、国家有功同胞褒賞伝授式が28日、東京・港区の韓国大使館で開かれ、国民勲章受章者3人に南官杓大使から勲章と賞状が贈られた。
「牡丹章」を受章した金秀吉民団中央本部顧問は、民団東京・荒川支部の青年会長を皮切りに同支部支団長、東京本部の議長、団長などの要職を半世紀以上にわたって歴任してきた。とくに、東京本部団長時代の6年間は、ヘイトスピーチ根絶へ都内各区議会に「国に対する対策法制定」を求める意見書採択の要望活動を精力的に展開したほか、平昌冬季五輪の後援募金運動でも率先して各支部や経済人らに呼びかけ、大きな実績を残した。
民団直選中央委員で埼玉本部の常任顧問でもある景民杓氏は「冬柏章」を受章。支部事務部長を皮切りに、県本部事務局長、団長など、半世紀以上にわたり、オリニサマーキャンプなど次世代育成事業や、高麗神社での「10月のマダン」など、地域レベルの韓日草の根親善活動を定着させてきた。
民団東京本部常任顧問の南照男氏は「石榴章」を受章。母校である東京韓国学校への貢献をはじめ、東京青年商工会会長、民団品川支部支団長、中央本部副議長、東京本部議長のほか、民主平和統一諮問会議日本東部協議会会長を歴任し、同胞社会と祖国発展に貢献した。
南大使は「本日受勲したみなさんは、厳しい時代の中でも長きにわたって、祖国発展と在日同胞のために物心両面で尽くしてきた、誇らしい方々であり、この勲章は大韓民国と国民たちの感謝の気持ちの現れだ」と称えながら、「韓日関係が厳しければ、いちばん苦労するのは在日同胞であることをしっかり理解している。今後も一緒に発展に努力しよう」と呼びかけた。
呂健二民団中央団長も「尊敬する先輩たちの叙勲を心からお祝い申し上げるとともに、内助の功であるご夫人ら、陰の力として支えてきた、ご家族の皆さんに心から感謝したい」としながら「この受章がゴールではなく、これからも次世代育成と韓日親善に尽力してほしい」と祝辞。
これに応えて、金秀吉氏は「青春時代から民団社会に携わってきたが、なぜか使命感のようなものを感じていた。頂いた勲章は、これからも在日同胞社会発展と韓日親善のために働けという指示と受け止めている。私ができることは今後も一心一意の覚悟で臨んでいく」と新たな決意を示した。
景民杓氏も「日本に来たばかりだった25歳の頃、1世たちの愛国心や同胞に対する愛情に感銘し支部の職員から民団に従事してきた。思い出深いのは在日同胞の権益擁護のために全国的に展開した行政差別撤廃運動で、私もその運動員の一員として携わったことを誇りに思っている」と述べた。
この日授与された大使館管内の受章・表彰者は次の通り。
【牡丹章】金秀吉・民団中央本部常任顧問
【冬柏章】景民杓・民団埼玉本部常任顧問。
【石榴章】南照男・民団東京本部顧問。
【外交部長官表彰】金仁源・韓人会対外広報委員長、在日本韓国人貴金属協会・婦人会(団体表彰)、車鍾一・新宿韓国商人連合会理事。
なお、外交部長官表彰の金宝煕・婦人会京都本部顧問、朴静子・婦人会大阪本部総務部長、鄭春子氏・婦人会愛知中村支部常任顧問の3人は10月10日の婦人会中央70周年記念式典で授与された。
(2019.12.04 民団新聞)