掲載日 : [2017-07-26] 照会数 : 9751
オリニの夏始まる…各地で林間・臨海学校
[ 体育館で指導員とゲームに興じる(宮城) ]
[ 太極旗を描くのに夢中(佐賀) ]
[
スイカ割りを見守るスタッフ(滋賀) ]
夏休みを待っていられないかのように各地でオリニ事業が始まった。民団が次世代育成事業の柱と位置づけるだけに各地で趣向をこらしたプログラムが目立った。夏休みに入ってからはまとまった時間を取れるだけに、泊まりがけで実施した地方も見られた。オリニはハングルなどの学習はちょっぴり、大半の時間を戸外でのスイカ割りや水遊びなどのレクリエーションに費やし、同胞の友だちとの絆を強めていた。
民団宮城本部(金政郁団長)は黒川郡大郷町で15〜17日、「林間学校」を実施。オリニ20人が青年会の会員とともに3日間の共同生活を通して友情を育んだ。今年は秋田県からも1人特別参加した。
初日はレクリエーションと愛国歌の歌唱練習。2日目は平昌冬季オリンピックのポスターを作成し、モロヘイヤうどんづくりを体験した。体育館では3組に分かれてゲームを楽しんだ。
開校式は15日、宮城韓国会館で行われハングル学校宮城の校長を兼務する金団長が激励に立った。婦人会はおにぎりのお弁当とキムチの差し入れをして見送った。
民団滋賀本部(朴鍾文団長)は23日、草津・矢橋帰帆島公園内でオリニキャンプを実施。幼児から小学生まで8人が参加し、京都国際学園教員の金英芝さんの指導のもと、ハングルの文字合わせを楽しんだ。午後からは朴団長や婦人会、青年会スタッフの見守るなか、スイカ割りやプール遊びに興じた。
民団広島本部(李英俊団長)は8〜9日、江戸時代の朝鮮通信使ゆかりの地であり、韓日交流にも積極的な呉市下蒲刈でサマーキャンプを行った。同本部としては7年ぶりの開催。オリニ20人が参加した。
レクリエーションでは広島韓国教育院の崔喜院長が韓国の歌と伝統遊びを指導した。民団職員が担当した金魚工作はオリニも喜んで取り組んでいた。夕食のビビンパづくりはオリニ自ら担当し、野菜の名前を韓国語で学んだ。
翌日は海開き行事に加わり、地元の子どもたちと一緒になって魚釣りやカニつかみ、魚の放流会を体験した。保護者も10人が参加し、知らない者どうし交流を深めた。
民団佐賀本部(鄭清俊団長)は16〜17日、唐津市いろは島国民宿舎で夏季キャンプを行った。17日は昨年に続いて民団長崎本部(姜成春団長)との地域交流会となり、双方合わせて40人規模のにぎやかなオリニ交流となった。
スイカ割りではオリニたちの笑顔がはじけた。バーベキュー会では県境を超え、仲良く食事を楽しみ、来年の再会を誓い合った。オリニに限定した商品抽選会では大きな歓声が聞かれた。見守る保護者も55人を数え、笑顔を見せていた。
鄭団長は「過疎本部が単独でオリニ事業を成功させるのは難しいが、他県との連携で動員の心配もなく、成功させることができた」と喜んでいた。 また、夫婦で参加していた若い保護者も「民団の行事というとどこか堅いイメージがあった。オリニ事業を見て民団へのイメージが変わった」と話していた。
(2017.7.26 民団新聞)