掲載日 : [2017-08-31] 照会数 : 7989
在日3世の安昌林が銅メダル…世界柔道選手権
[ 3位決定戦でグルジアのラシャ・シャフダトゥアシビリを延長のすえ勝利した安昌林(青) ]
ハンガリーで行われている柔道の世界選手権は8月30日、男子73キロ級で在日3世で韓国代表の安昌林選手が銅メダルを獲得した。2015年世界選手権(カザフスタン・アスタナ)での銅に続き2度目。
男子73キロ級はリオ五輪金メダルの大野将平選手が欠場する中、金メダルをねらう安選手が3回戦でイランのモハマドを背負い投げで破ると、4回戦はウクライナのアルテム選手を大内刈で「技あり」のポイントをとり、そのまま押さえ込んで一本勝ち。準々決勝でもモンゴルのガンバータル・オドバヤルに大内刈りで鮮やかな一本勝ちした。
しかし、準決勝では世界ランキング2位のルスタム・オルジョフ(アゼルバイジェン)と対戦。
開始早々14秒、果敢な攻めで「技あり」のポイントをとり、さの勢いに乗って15秒後に払い腰をしかけたが、返されて逆転の一本負けを喫した。
3位決定戦では気持ちを切り替えて、グルジアのラシャ・シャフダトゥアシビリと対戦。技の応酬で互いに「技あり」を一つずつとる接戦となった。試合は安選手が相手の力強い攻めを粘り強くしのぎ、延長戦に。そして延長3分過ぎに小外刈りで「技あり」のポイントを奪い銅メダルを獲得し、世界ランキング3位の意地を見せた。今大会、韓国のメダルは、男女含めてこれが初めてだ。
前日に行われた66㎏級には、同じく在日3世の金琳煥選手も韓国代表で出場しベスト8まで進んだ。準々決勝で敗戦した後、敗者復活戦を勝ち進んだが3位決定戦で敗れ、メダルは逃した。
(2017.08.31 民団新聞)