掲載日 : [2018-04-23] 照会数 : 12671
最優秀賞は鶴橋の味…第6回キムチグランプリ
[ 最優秀賞に輝いた梁由輝子さん左から2人目 ] [ 決戦に残った8人のキムチ名人 ]
全国から選ばれた発酵キムチづくりの日本一を決める第6回全国キムチグランプリ(韓食振興院主催、日本韓食振興協会主管)の決戦が15日、韓国フェスティバル2018・イン・名古屋のメーンステージ前で行われ、王座にあたる最優秀賞に「カレン商店」(大阪市生野区)を営む在日3世の梁由輝子さんが選ばれた。優秀賞は「嘉門・芦屋コリア亭」(兵庫県芦屋市)の賓充利さんと「高麗食品・黄さんの手作りキムチ」(大阪市)の黄成守さの2人。
3月15日に行われた第1次審査には全国から応募した28品から8品を選定。ファイナル出場権を獲得したのは東京、福島、愛知、大阪、兵庫、熊本の8社。
来場者による一般投票は14、15の両日に行った。特に2日目は早くから来場者が殺到し開始時間を1時間繰り上げてスタートしたが締め切りの午後2時までの2時間、長蛇の列が続いた。投票総数は両日合わせて約500票。特別審査員として朴茂安民団愛知団長、李玉順婦人会愛知会長、大村秀章愛知県知事、鄭煥星駐名古屋総領事、崔千浩日本韓食振興協会会長も投票した。
最多得票で最優秀に輝いた梁さんは40年前に母が祖母から学びながら鶴橋で営んできたキムチ専門店の2代目で、激動の時代を乗り越えて守ってきた母と祖母の味をしっかり受け継いだ。
「応募したとき、母からは優勝なんて無理だからやめとけと言われたが、これで母にも祖母にも大きなプレゼントができた」としながら、「近頃は様々にアレンジしたキムチも多いが、私はこの味を大切に守っていきたい」と胸を張った。
副賞としてアシアナ航空のソウル往復航空券が手渡されると「感謝したい人がいっぱいいるけど、やはり母と一緒に訪れたい」と話していた。
(2018.4.23)