掲載日 : [2018-04-23] 照会数 : 17356
金知秀選手に激励金100万円…崔会長を再選体育会が総会
[ 崔相英会長(中央右)から強化支援金を受け取る金知秀選手 ]
東京五輪に向け強化支援
在日本大韓体育会(崔相英会長)は21日、東京・港区の韓国中央会館で第50回定期総会を開き、第65期活動報告と決算、第66期活動方針案、予算案のいずれも原案どおり承認した。
総会には地方本部と競技団体など全国から47人(委任状含む)が出席。民団中央本部から呂健二団長、朴安淳議長、梁東一監察委員長、任泰洙副団長、韓商連の朴義淳会長、青年会中央の朴裕植会長、洪政國在日韓国科技協顧問らが参席した。
崔会長は「2期6年を務めてきたが、就任当時私は韓国代表選手の輩出を最大目標に掲げた。それが実現できた事は最大の喜びだ。今後もさらに優秀選手の発掘と育成を強化したい」と述べた。
呂団長は平昌五輪・パラリンピックの大成功について体育会の尽力をねぎらうとともに、2年後に迫った東京五輪についても「韓国と日本の選手団の支援や募金も含めた後援事業を展開したい」と述べた。
総括報告では、一昨年のリオ五輪に在日3世の安昌林選手(柔道73キロ級)が韓国代表として出場したことに刺激を受けた青少年たちが台頭しはじめたことが強調された。
柔道女子の金知秀選手(高校3年)が国内大会のジュニア選手権と国家代表選抜戦で優勝し、韓国代表として選抜昨年7月のアジアジュニア選手権で優勝したのをはじめ、世界ジュニア選手権と今年2月のパリ・グランドスラムで銅メダルを獲得し、順調に実力アップしていることが報告された。
また、韓国国体では海外同胞の部で総合6連覇を達成したことも強調された。
活動方針では2020年東京五輪に向け、大韓体育会の日本支部として優秀選手の発掘と育成を一層強化する。
10月12日から7日間、全羅北道の益山市一円で開催される第99回全国体育大会では「海外同胞の部」7連覇をめざす。
また、今年で12回目を迎える「民団中央団長杯オリニフットサル全国大会」は7月1日に三重県桑名市の輪中ドームで開催する。
6月に開幕するサッカーのワールドカップについてはスウェーデン戦(6月18日)に参観団の派遣を計画した。
東京五輪に関しては民団に設置されことが見込まれる「後援会」に積極参与していくほか、韓国選手団の受け入れなど、大韓体育会と連携を強めていくことが決められた。
この日、金知秀選手に東京五輪に向けた強化支援金として「在日スポーツ育成金」から100万円が伝達された。
金選手はすでに韓国代表のメンバーとして強化合宿に参加しているが「チームの雰囲気には慣れた。まず、9月の世界選手権で優勝をめざしたい。そして、もちろん東京五輪でも金メダルをめざし、もっともっと練習を重ねる」と決意を語った。
任期満了に伴う役員改選では立候補者がいなかったため、選考委員会で論議した結果、東京五輪も迫っていることもあり、崔会長にもう1期、重責を担ってもらうことを提案し、満場一致の拍手で再選された。監査は成政幸、車龍和の両氏。
(2018.04.23)