掲載日 : [2017-12-08] 照会数 : 11650
オリニ交流各地で…冬季連帯事業・過疎地は合同
[ サンタさんからのプレゼントに大喜び(茨城) ]
[ 韓服姿で民族楽器の指導を受ける(石川) ]
在日同胞オリニの冬季連帯事業「クリスマス会」が各地で始まった。友だちとは夏のキャンプ以来、約半年ぶりという再会も多く、一緒にゲームを楽しみ、結束を強めていた。同胞過疎の北陸では民団中央文教局が福井、富山、石川の3県に呼びかけて合同交流会を実施した。
保護者どうしも
民団宮城本部(金政郁団長)の同胞オリニ冬季交流会では「ハングル学校」で学ぶ幼児から中高校生まで幅広い年代が交流した。2日、保護者や関係者を含めた参加者は100人にのぼった。
はじめに、李和眞仙台国楽協会支部長の指導を受けている4人の子どもたちがプクを演奏。引き続き15人がテコンドの演武を行った。午後からは全員でいす取りなどのゲームに興じた。最後はサンタクロースに扮した青年会の馬敏宰会長が全員にプレゼントを配った。
この日、別室では保護者による意見交換会も行われた。
民団長野本部(朴永大団長)には2日、幼児と児童34人が集まった。韓国のクリスマスソングに合わせてダンスをしたり、4組に分かれてじゃんけんゲームやボール運びゲームなどに興じた。夢中になって遊ぶ姿に主催した民団役員と長野青商の呉成浩会長も喜んでいた。同胞の子どもたちの集まりには新定住者や若い夫婦連れも関心が高く、子育ての悩みを話し合う情報交換の場となっていた。
韓日学生が進行
民団茨城本部(張仙鶴団長)のオリニクリスマス会には子どもたち26人が参加。3日、水戸市内の茨城韓国会館でいすとりゲームやビンゴゲームを楽しんだ。ゲームに先だって同本部講師の鄭栄順さんが基礎的なハングルを指導した。
スタッフとして運営に携わったのは、韓国留学経験のある茨城大生とその卒業生、および韓国からの留学生や青年会メンバーの5人。張団長は「子どもたちだけでなく、若者たちのふれあいの場にもなれば」と期待の言葉を述べた。
会に先だって韓国教育財団の2017年度奨学証書が張団長を通じて鄭千〓さん(学習院女子大学4年)と玄多恵さん(青丘学院つくば中学2年)に贈られた。
韓服に着替えて
北陸3県合同オリニ交流会(民団中央文教局主催)が3日、民団石川本部会館で開かれた。富山、福井、石川からオリニ20人が参加。韓服に着替え、韓国語学習を兼ねたゲームに興じた。
ビンゴゲームの数字は主催者が韓国語で読み上げ、じゃんけんもカウイバイボで進めるなどして、オリニが韓国語に慣れ親しむよう努めた。韓国文化公演ではサムルノリを観覧し、カンガンスルレを体験した。
最後の抽選会にはサンタクロースも登場し、会場が盛り上がった。
広島韓国学園で学ぶオリニたちは11月23日、広島韓国会館でのオリニトンゲモイム(冬季の集い)に参加し、日ごろ学んだノレや踊りを披露した。この日のオリニは26人全員が韓服姿。保護者19人が我が子の晴れ姿を笑顔で見守った。主催は民団広島本部(李英俊団長)と広島韓国教育院(崔喜院長)。
崔院長が中心となって企画した韓国伝統遊び体験コーナーではチャンゴの演奏体験やトゥホ(投壺)、ユンノリ(双六遊戯)を楽しんだ。トゥホは保護者も加わって盛り上がった。
最後はサンタさんからプレゼントをもらい大喜びだった。
(2017.12.08 民団新聞)