掲載日 : [2016-05-11] 照会数 : 10458
IEEE2015年度最優秀論文賞受賞…玄光男・元在日科技協会長
東京理科大学・総合研究院の客員教授(ファジィシステム研究所・特別研究員兼務)で元在日韓国科学技術者協会会長の玄光男氏(72)がIEEE(アイ・トリプル・イー=米国電気電子学会)の2015年度最優秀論文賞を受賞した。
IEEEは主にLAN、WiFiなど有線・無線のネットワークをはじめ各種接続ケーブル、半導体デバイスなどIT機器に関連する国際標準規格を定めている学会。受賞したのはIEEE半導体生産学誌「T‐SM」で掲載された研究論文140件の中から選ばれた「進化算法による最適生産・スケジューリング」。
ハードディスク(HDD)やパネルディスプレイ(TFT、LCD)など、IT関連製品の基幹である半導体デバイスの生産スケジューリング最適化の上で欠かせない、多目的進化算法の開発が目的だ。
工学院大学出身の玄さんは、足利工業大学や早稲田大学大学院で教授を経た後、韓国の蔚山科学技術大学、漢陽大学大学院や台湾の国立清華大学大学院などでも客員教授を務めた。
コンピュータを中心としたIT関連の進化算法を活用した研究論文や英文の専門書籍を数多く執筆。特に2000年に刊行された「遺伝的アルゴリズムと工学の最適化」は世界中で6195件も文献引用され、異例の多さを誇っている。
(2016.5.11 民団新聞)