今年は平年を上回る暖かさが続き、各地で桜が記録的な早さで休眠から目覚めた。各地民団の花見(野遊会)は例年どおり7日がピークだったが、すでに桜のシーズンを過ぎ、天気にも恵まれなかった。それでも、支部会館の窓越しに散りゆく花びらをながめながら団員間の絆を深め、地域住民との交流を深めた。
千葉・市川支部(金萬石支団長)国際交流団体「多文化共生市民の会」として3月31日、国際交流野遊会を実施した。市も公益性・公共性などから適正と判断し、個人市民税額から1%を上限に支援金を交付した。
この日は雨模様のため、近隣の花見の名所である里見公園に代わって民団支部会館での実施となったが、屋外ならば例年100人以上が集まるという人気行事だ。一般市民も多数参加して団員と一緒にテーブルを囲み、焼肉パーティーを楽しんだ。
民団中央から呂健二副団長、民団千葉本部から金鎭得団長が参席した。
大阪・生野南支部(金哲弘支団長)支部会館を会場に7日、野遊会を実施。団員ら120人が出席した。
この日、参加できなかった団員にも、婦人会が丹精を込めた弁当にタオルを添えて配った。同支部としてはこれが初の試み。これからも時間をかけて約400世帯すべてに配る。
支部からの思いがけない宅配の弁当サービスは、団員を笑顔にさせていた。金支団長は、「団員家庭との結びつきをさらに強めたいと思った。これからも団員への感謝の気持ちを少しでも行動で表していきたい」と話していた。
野遊会には同支部で韓国語を学ぶ受講生たちも招いた。参加した受講生たちは、招待されたことへのお礼の気持ちも込めて、10万円の賛助金を支部に贈った。
大阪・平野東住吉支部(呉行男支団長)団員とその家族、および友人ら80人が7日、支部会館に集まり、婦人会の準備した弁当、蒸し豚、キムチ、もちを味わった。
同支部が野遊会を企画したのは数年ぶりだ。参加者はお互いに「久しぶり」「懐かしいわ」といった声を交わし、カラオケや抽選会も楽しんでいた。
愛知・瀬戸支部(成功支団長)支部会館屋上でバーベキューパーティーを予定していたが、7日は天候の関係で会館内に変更した。支部役員を中心に43人が参加、全員家族になったかのようなアットホームな雰囲気が参加者に好評だった。
役員自らギターの弾き語りで会場を和ませていた。
三重・桑名支部(殷慶基支団長)7日は爆弾低気圧の影響で強風が吹き荒れ、支部会館関連施設での開催となった。それでも、この日を楽しみにしていたという団員と国際交流委員会の関係者など、合わせて90人(大人65、子ども25)が参加。太極旗はためく下で一緒に焼き肉をほおばり、地域交流を楽しんだ。
高知本部(鄭慶文団長)同本部としては30数年ぶりとなる「お花見親睦会」。7日、市内の城西公園で桜より2週間ほど咲き始めの遅い牡丹桜を楽しんだ。
団員11人が参加。「ずいぶん前はチャンゴをたたいたり、踊ったりした。また、こうやってお花見ができるようになってうれしい」と話していた。
(2013.4.12 民団新聞)