団員との絆第一に…「3大運動」徹底推進
2013年度前半期全国地方団長・中央傘下団体長会議が11日、韓国中央会館(東京・港区南麻布)で開かれ、民団再生運動、次世代育成運動、韓日友好促進運動の3大運動を柱とした新年度活動方針の重点事項と前半期集中活動を確認。団員との紐帯を強め組織基盤を強化するために、全国支部巡回活動および団員世帯戸別訪問活動の継続、支部活性化事業への支援、地区別支団長ワークショップ(交流会)の実施要領などについて認識を深めた。
中央本部の呉公太団長はあいさつで、「現在、北韓の戦争挑発が続いているが、決して動ずることなく、朴槿恵政府の対北政策と国連安全保障理事会の決議に歩調を合わせ、暴発阻止に努めよう。万一、暴挙に出た場合には、毅然と対応しなければならない」と強調した。
民団再生運動について呉団長は「昨年に続き支部巡回を土台に、同胞に魅力のある、活力のある民団づくりに力を尽くす」と表明。次世代育成運動については「オリニ事業や青年・学生たちの母国研修、土曜学校や各種文化教室を通じて夢と希望を与えるとともに、民団会館を次世代育成のセンターに活用していきたい」と述べた。
また「韓日関係が良好であってこそ私たちの生活も安定する。地域社会と韓日関係の発展にいっそう寄与する懸け橋として、韓日友好促進運動に力を入れていく」と明らかにした。
金漢翊議長と韓在銀監察委員長も、あいさつで北韓による対南挑発・恫喝に言及し、「北韓は戦争挑発を即刻やめよ」「われわれは韓半島の平和・民主発展のために一致団結して糾弾しよう」と呼びかけた。
申?秀駐日大使は祝辞で、昨年8月以来急速に冷え込んだ韓日関係の収復に向けた民団の協力に感謝を表明するとともに、歴史直視による信頼構築と友好協力関係増進を目指す朴槿恵政府の対日政策への全面的支持を要望した。
顧問を代表してあいさつした辛容祥常任顧問は、北韓の連日の戦争挑発言動に対して、民団は厳しく糾弾し、行動を起こすべきだと訴えた。
会議では3大運動の全力推進を確認するとともに、▽全国支部巡回活動・支部活性化事業支援および過疎地方本部の活性化支援▽次世代育成運動の一環として中・高・大学生と青年の母国研修実施とオリニ事業の積極勧奨▽在日同胞社会の文化振興をめざす「第7回MINDAN文化賞」実施と文化芸術活動助成事業実施▽原点に立脚し地方参政権獲得運動を継続推進▽昨年から施行された外国人在留管理制度および外国人住民登録制度の内容の周知徹底と施行改善および法改正等要望活動▽設立10周年を迎える「脱北者支援民団センター」の活動強化などについて確認した。
団務報告にさきだち、今年度地方大会・総会で新たに選出された東京、千葉、茨城、群馬、長野、宮城、秋田、広島の8本部団長、昨年12月の臨時大会で選出された滋賀団長、および今年度再選された10地方本部団長が紹介された。2月の第67回定期中央委員会で中央傘下団体に認定された「在日韓国人法曹フォーラム」の高英毅会長(弁護士)らも紹介された。また出席した前職の東京、長野、宮城、秋田、広島本部団長に対する感謝牌の贈呈が行われた。
(2013.4.12 民団新聞)