「同胞のネット」「韓半島平和」も
民団中央本部と東京本部の共催による2020年新年会が11日、東京都内で開かれた。首都圏の民団幹部や傘下団体役員、韓日両国の国会議員、韓日友好団体の代表ら約500人が参集した。呂健二中央団長は「3つの仕事」を掲げる一方、来席した韓日の国会議員らは祝辞を通して「韓日の関係改善へ全力」「ヘイトスピーチ根絶」などと強調した。
「2・8」「3・1」の100周年、「北送」60年など、2019年の活動を映像で振り返った後、中央本部の呂健二団長は①韓日友好②同胞間・次世代間のネットワーク拡大③韓半島の平和定着ーの3つの仕事に努力していくことを掲げた。
韓日友好では特に昨年、韓日関係の悪化にふりまわされた年だったことを強調しながら、「韓日間をつないできた『橋』を壊そうとする人々が目につくようになった。嫌韓、反日を素通りさせてはならず、この友好の『橋』を強固にしていく。そのためにも草の根民間交流を根強く展開する」と述べた。
同胞ネットワーク拡大では戸別訪問の継続し、民団と団員のつながりをしっかり深めていこうと呼びかけた。
南北関係では北韓が弾道ミサイルの発射実験など軍事挑発を継続、非核化の約束を無視し、国際社会を欺いていると指摘し、「民団は継続して日本の地から、北韓の完全な非核化と韓半島の平和定着のために努力していく」と示した。
南官杓駐日大使は文在寅大統領の新年辞を代読した後、「昨年、韓日関係はいつにも増して厳しい時期を迎えた」としながら、「年末の韓日首脳会談を機に希望の雰囲気が生まれつつある。韓日は歴史的、文化的に最も近い隣国で、決して離れられない関係だ。現在の困難も必ず乗り切ると確信しており、一日も早く解消されるよう最善を尽くす」と立場を明らかにした。また、「東京五輪で平昌五輪でみせた李相花選手と小平奈緒のように韓日両国国民がお互い友情を確認する和合の場となることを願ってやみまない」と期待を込めた。
(来賓のあいさつは別掲)
日本側来賓として河村建夫・日韓議員連盟幹事長兼日韓親善協会中央会会長(自民党衆議院議員)をはじめ、各党の代表、外務省の中山展宏外相政務官が茂木外相の祝辞を代読した。
各党の代表らは、「韓日関係が悪化している時期だからこそ、草の根民間交流が大切」と力説し、新年に期待を込めた。韓国側来賓は韓日議員連盟の姜昌一会長、韓日親善協会中央会の柳興洙会長らが祝辞を述べたほか、共に民主党の李海璨代表、自由韓国党の黄教安代表からもメッセージが寄せられた。
民団東京本部の李壽源団長は乾杯の音頭で「東京五輪の成功へ地域住民の一員としてともに頑張っていこう」と呼びかけた。
(2020.01.15 民団新聞)