掲載日 : [2020-01-29] 照会数 : 11287
韓日の小学生がキムジャン挑戦…日高市高麗白菜キムチづくり
[ キムジャンを終え、笑顔を見せる韓日の児童 ]
【埼玉】高句麗からの渡来人ゆかりの日高市で25日、韓日の小学生が「高麗白菜」を使ったキムチづくりに挑戦した。今年で5回目。主催した高麗川南公民館が「青少年教育事業人づくりセミナー」として企画。東京韓国学校初等部から5年生9人、日高市立高根小学校からは4~6年生10人が参加した。
開会式で日高市の金子昭副市長が「日高と韓半島はつながりが深い友だちの国。一緒にキムチをつくり、同時に友だちもつくってください」と激励。高根小の吉原敦子校長は「おうちに帰ったらお母さんにつくりかたを教えて」と呼びかけた。
子どもたちはエプロンと三角巾姿で3班に分かれ、「キムチソムリエ」の称号を持つ実演講師の柳香姫さん(妻家房総料理長)の指導のもと、塩漬けしておいた白菜にヤンニョムを塗り込んでいった。試食した子どもたちからは「いろんな味がする」「甘くて辛い」とさまざまな感想。
「高麗白菜」は韓国産の種を使って地元の高麗農業生産者集団が育てた。日本産に比べて丸みをおびて中身も締まり、キムチにはぴったり。日本韓食振興協会が2013年、韓国産の種を使って試験栽培し、日高の土壌に最も合った品種を見つけ出した。15年からは新宿韓国商人連合会(呉永錫会長)が引き継ぎ、韓日の小学生による収穫体験と白菜キムチづくりをを組み合わせた交流事業として継続している。
韓食振興協の韓基成専務理事は「事業の種をまいたのは私だが苗を大きくしてきたのは呉会長。感謝の思いで毎年来ている」と述べた。民団埼玉本部からは景民杓常任顧問が参席した。
(2020.01.29 民団新聞)