【千葉】82カ国・地域から参加した国際食品・飲料展「フーデックスジャパン」が7日まで、千葉の幕張メッセで開かれ、韓国からは優良中小企業76社および自治体がキムチや健康食品、水産物など幅広く出展した。
初出展業者が多く、そのひとつであるJLグローバルコネクションズが開発した「焼き人参」は、焼くことで糖度を高め食べやすく、長期保存が可能で抗がん効果を有する商品。「健康食品として品質は最高」と担当者は日本のバイヤーにPRした。
水産物広報館では牡蠣とネギのチヂミやアワビ粥、林産物広報館ではシイタケやクリを材料にした料理の実演が行われた。屋台村では、「『おいしく、楽しく、美しく』が韓国流おもてなし」と呼びかけながら、チャプチェやキムパ、カボチャ餅などを来場者に提供した。
料理研究家の石井秀代さんは「トッポッキなど日本の餅とは食感が全く異なる韓国料理が大好き。韓国にもよく行く。牛肉より鳥や豚肉を材料にしたチゲが好みで、野菜がたくさん食べられるのがいい」と、韓食にはまった様子。
キムジャン文化がユネスコの無形文化遺産に登録されたのを受けて、キムチ漬けイベントや、郷土料理コーナーも注目された。世界韓食教育開発院の金徳女院長は「韓食の特徴は発酵食。コチュジャンやキムチなどが料理のベースであり、最近は地方独自の食文化が広がりを見せている」と説明した。
韓国の昨年の農産物輸出額は約79億㌦。このうち日本向けは約30%の21億㌦。円安のため金額面で前年比12%減少した。韓国農水産食品流通公社の金在水社長は「韓国の農産物は安全で機能・健康性に優れており、年々評価が高まりつつある。今回の展示会を契機に対日輸出を増やしたい」と意欲を見せた。
(2014.3.12 民団新聞)