8月5日からの在日同胞オリニジャンボリーの開催を前に、オリニリーダーと運営スタッフを対象とする研修会が22日、東京・港区の韓国中央会館で行われた。全国から公募で選ばれたボランティア52人が参加した。
小学生当時の04年に山口県からオリニジャンボリーに参加した経験のある河実希榮さん(看護学生)は今回、救護チームの一員として加わる。世話される側から世話する立場に立ち、「幼かったあのときに味わった感動があったからこそ、今の私がある。オリニたちにそのとき以上の感動を与えられれば」と感慨深げな表情だった。
企画チームで副チーム長を担う高徹さん(民団大阪本部文教副部長)は、「全国から集まった在日の友だちと出会う喜び。そして、5日後には別れなければならないつらさ。これほど多くの子どもたちが泣ける行事はジャンボリーだけだ。私たちはこの行事に真剣に向き合わなければならない」と呼びかけた。
民団中央の呉公太団長は「次世代育成なくして民団の未来はない。皆さんの力をひとつにしてオリニたちに夢と希望を与えてほしい」と全国から集まったボランティアたちに期待を込めた。
研修では運営責任者の丁榮哲文教局長が、「在日韓国人として、たくましく生きていく未来の主人公を育てる事業」と意義を強調した。
(2012.7.25)