運動会や川遊びも
「友達っていいね」
連日の猛暑に負けず、オリニたちは炎天下、元気パワー炸裂で笑顔を見せている。涼しい川遊びに歓声をあげ、夜はキャンプファイヤーで仲間との絆を深めている。簡単な韓国語やウリノレ(歌)も学び、民族的な自負心も育んだ。民団が次世代育成へ全国各地で開催しているオリニキャンプは例年以上に力が入っている。
陶芸にも挑戦
民団宮城本部(李根団長)は7月22〜24の3日間、柴田郡川崎町「エコキャンプみちのく」で「林間学校」を実施。幼児から中学生まで40人が参加した。運営要員の青年会宮城本部役員の見守るなか、班対抗運動会を繰り広げ、陶芸にも挑戦した。食事は冷たい流しそうめんに笑顔を見せていた。婦人会もハンバーグを準備した。
リーダーと一緒
民団神奈川本部(金利中団長)は7月14日から3日間、神奈川県立足柄ふれあいの村で「林間学校」を実施した。オリニ21人が参加、林間学校から巣立っていった中高校生12人のオリニリーダーと遊びながら、ウリマル、ウリノレに親しんだ。
民団山梨本部(朴喜雄団長)は7月14、15の両日、甲府市営「市民いこいの里」で「オリニキャンプ」を実施した。韓人山梨貴金属協会(朱鎔元代表)との共催で、オリニ15人が参加。留学生に見守られながら広々とした芝生の上で障害物リレーやドッジボールを楽しみ、川遊びに歓声を上げていた。
全員にTシャツ
民団愛知本部(鄭博団長)では小・中学生42人が7月14日から3日間、知多郡美浜町の美浜少年自然の家でキャンプを楽しんだ。ミニ運動会で汗を流し、みんなで一緒にカレーをつくった。妹と初めて参加したという秋風斗君(小5)は、「友だちがたくさんできて、とてもうれしい」とはしゃいでいた。花歩さん(小4)は、「次も参加したい」と笑顔を見せていた。
青年会愛知OB会の馬竜勲会長が、「次世代のオリニたちに何か残したい」と全員におそろいのTシャツをプレゼント。地元民団名南支部の金尚弘支団長はすいかを差し入れした。
5年、10年後も
民団三重・桑名支部(殷慶基支団長)は7月28日、四日市市の朝明渓谷キャンプ場で「夏季野遊会」を開催した。オリニとその家族約50人が、川遊びやすいか割りを楽しんだ。昼食時間には婦人会桑名支部(尹栄子会長)が準備したバーベキューを囲み、近況を語り合った。殷支団長は、「オリニたちの笑顔がなによりの力。これからも5年、10年後も継続していく」と意欲的だ。
民団滋賀本部(朴鍾雄団長)の「オリニキャンプ」には、昨年を上回る23人、スタッフや本・支部役員らも合わせて総勢40余人が参加した。7月29日、琵琶湖の人口島にある矢橋帰帆島公園内のキャンプ場で1日を過ごした。
午前中は韓国語の簡単な会話とウリノレを練習し、韓国語で自己紹介できるまでになった。昼食は婦人会や青年会のスタッフが準備したバーベキューを囲んで焼肉をほおばった。
民団岡山本部(宋燦錫団長)は7月28、29の両日、津山市黒木キャンプ場でオリニの思い出づくりを手伝った。7人が参加。倉見川の清流全長150㍍の水路での川遊びやそうめん流し、バーベキュー体験も。
光復節と同時に
民団大分本部(都徳述団長)は7月29日、別府市のスギノイパレスでオリニ21人参加のもと、夏期学校を実施した。光復節式典も同時開催されたため、会場は親子連れでにぎわった。
式典の間、子どもたちは別室に移り、新しい友だちを迎える際の簡単な韓国語会話や数のかぞええ方、家族の呼び名などを学んだ。ユンノリ遊びには式典を終えた保護者も加わり、一緒になって楽しんでいた。
(2012.8.15 民団新聞)