【広島】民団広島県本部(権五源団長)による「韓国人原爆犠牲者慰霊祭」が5日、広島市中区の平和記念公園内にある慰霊碑前で営まれた。
今年で43回目を迎えた慰霊祭には、被爆同胞・遺族、民団中央本部の呉公太団長、朴安淳副団長、宋姫子婦人会中央本部青年部長、辛亨根駐広島総領事ほか広島、岡山、山口などの民団関係者ら約280人が参列した。
広島韓国伝統芸術院メンバーによる「鎮魂の舞」の後、この1年間に亡くなった8人を含めた計2671人の同胞死没者名簿(過去帳)が権団長により納められた。
権団長は、追悼辞で「核兵器は人類を滅亡させる兵器であり、再び使用してはならない兵器である」と強調、「しかし、過去の歴史を教訓にできない為政者がまだ残っていることを心に刻まなければならない」とし、核兵器の保有を誇示する北韓を批判した。
呉中央団長は追悼辞で「韓国は今日奇跡的な経済成長を遂げた。しかし、北韓は3代世襲を強行し度重なる挑発と脅迫を繰り返している」と指摘。「私たち在日同胞は、国家の危機と未来に対し、ただ案じて観ているだけでなく、韓国のために使命と責任を果たす」と述べ、一致団結して、在外国民選挙に積極的に参与することを呼びかけた。
(2012.8.15 民団新聞)