掲載日 : [2020-06-09] 照会数 : 11094
民族学校がスタートアップ登校…京都は平常授業に
[ 東京韓学高3生徒対象の中間テスト(2日) ]
[ 白頭学院も分散登園・登校が始まった(6月1日) ]
新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休校が続いていた民族学校で1日からスタートアップ登校が始まった。
白頭学院建国学校(高敬弼理事長、李鐘建校長)はこの日が園児と小学校1、2年生の分散登園・登校日。スクールバスが午前8時過ぎに学校に到着すると、出迎えた先生が「アンニョン」と明るく声をかけていた。2年担当の李典子教諭は「学校がスタートし、生徒たちが笑顔で登校できるよう学校全体で守っていかなければという思いでいっぱい」と話した。
手洗い場には韓国語のアニメアプリを設置。歌が終わるまでしっかり手を洗うよう指導を徹底している。教室の入り口には新たに児童・生徒の手ぬぐいをかけるフックを設置し、すぐに手を拭けるようにした。
李校長は「登校が始まり、生徒たちの顔を見ることができてよかった。これからも油断はできないが、しっかりと対応していきたい」と表情を引き締めていた。15日からは平常授業に戻る。
金剛学園(崔潤理事長、尹裕淑校長)では小学生の分散登校が2日から始まった。第1週目は週2回、2週目は週3回の登校だが、授業はお昼まで。学校では児童の通学を前に施設内をアルコール消毒し、ソーシャルディスタンスを徹底するための掲示を行った。
中・高校生も小学生と同様、第1週目が週2回、第2週目が週3回の登校だが、授業は時間割どおりで夕方まで続く。第3週目からはクラブと補習授業も始まる。平常授業は15日から。
京都国際学園(李隆男理事長、朴慶洙校長)では生徒たちの生活リズム改善と学習保障、進路指導などが急務となっていることから一足早く8日から平常授業に入った。1、5の両日は中・高とも「家庭学習日」とし、2~4日の3日間は学年別に模擬試験を実施。7月に予定していた中学3年生の修学旅行は11月以降に延期した。
東京韓国学校(呉公太理事長、郭尚勲校長)は8日から初等部1年生の登校が始まった。初等部は毎日2学年ずつ分散登校し、午前中または午後4時までの授業。登校日以外はオンライン授業を受ける。中・高等部も分割授業とオンライン授業を併行。8日は高3生徒が午前中、中1生徒は午後から授業を受けた。
全学年とも平常登校に移行するのは29日以降からの予定。
(2020.06.10 民団新聞)