夏の訪れを前に熱い戦いがブラジルで行われた。サッカーのコンフェデレーションズカップ決勝は「カナリア軍団」ブラジルが、前回W杯(ワールドカップ)優勝の「無敵艦隊」、スペインを圧倒して優勝。自国開催となる来年に弾みをつけた。
さてさて、今、もう一つのW杯が開催されている事をご存じだろうか。日本が出場していないこともあり、日本のマスコミではほとんど扱われていないが、U20W杯がトルコで開催中だ。各大陸の代表24カ国による激戦が繰り広げられている。
アジアからは韓国、ウズベキスタン、イラク、豪州の4カ国が出場、豪州以外の3カ国が決勝トーナメントに進んだ。この世代、アジアのレベルはなかなか高く、実は大きな意味を持っている。
来年のW杯では成長著しい「新人選手」が必ず加わるからだ。いわば、国家代表への登龍門となる。わが「太極戦士」も例外ではない。
ブラジルW杯・アジア最終予選で韓国は冷や汗ながらも8大会連続9回目の出場権を獲得したが、過去いずれの大会も、U20出身で活きのいい「新人」が登場した。
86年は金鋳城、90年洪明甫、98年高宗秀、02年は朴智星、06年朴主永、10年は奇誠庸が看板選手になっている。
では、今大会どんなヒーローが登場するのか。それはじっくり観戦しましょう。
さて、ブラジルW杯まで1年。韓国は、どのようなチームに変身していくのだろう。
02韓日大会。スペインとの死闘の末、最後のPKで「4強神話」を魅せた洪明甫主将。今度は監督として、あの夢をもう一度みせてくれ。(Z)
(2013.7.3 民団新聞)