ヘイトスピーチ反対と差別撤廃を訴える「東京大行進2014」が2日、新宿区内で行われ、昨年を上回る2800人(主催者発表)の参加者を集めた。参議院議員の小池晃さんや有田芳生さんも行進に加わった。
今年のテーマは「差別のない世界を、子どもたちへ」。主催団体の「TOKYO NO HATE」では「これからの未来を担う存在である子どもたちを、差別される側にも、する側にもしてはならない」と考えたという。趣旨に賛同した参加者の中には、ベビーカーを押す若い主婦や、幼児を連れた男性の姿も見られた。
12時30分過ぎ、「行くぞ!」のかけ声とともに4ブロックに分かれて出発。第1ブロックは主催団体である「TOKYO NO HATE」が運営。「日本政府に対し、人種差別撤廃条約の誠実な履行」を求め、最後尾ではマーチング・バンドが、米プロテストソングの代表曲「勝利を我らに」を高らかに演奏した。
第2ブロックでは「差別反対東京アクション」の石野雅之代表が、トランスメガホンを持って先頭を歩き、「人種差別撤廃条約を履行し、都条例でヘイトスピーチの対策を行うこと」を訴えた。韓服を着た女性や、チャンゴを手に参加した在日同胞の姿も見られた。
第3、4ブロックでは先頭のサウンド・カーから大音量の音楽が流れた。参加者はステップを踏みながら「ノーヘイト!」を叫び続けた。新宿中央公園を出発した一行は、新宿駅を反時計回りに一周しながら集合地点に戻った。
解散後、ツイッター上には早速、「素晴らしいフィナーレ!」「大成功」といった文字が見られた。
(2014.11.5 民団新聞)