韓日関係を修復しようとする動きは経済界や市民団体、あるいは政府レベルでも続いた。在日同胞を標的にしたヘイトスピーチに対する包囲網も確実に狭まった。だが、韓日関係や在日同胞社会を取り巻く環境が好転したとは言えない。民団は、韓日の親善友好に向けた草の根活動をねばり強く広げ、ヘイトスピーチに対しても法規制を求めて活動を本格化させ、ジュネーブの国連人種差別撤廃委員会に陳情団を派遣した。一方で、次世代育成と組織活性化に全力を注いだ。中・高生と大学生を対象にした母国研修を継続し、8回目のオリニ・ジャンボリーのほか、大学生ジャンボリーを初めて開催した。全国から40・50代の活動者を集めてワークショップを開き、活動力のアップと連帯強化を図った。新定住者の団体である韓人会との交流も深めた。ひたすらに前向きだった2014年を振り返る。
横浜中央信組がスタート 韓信協会員組合の中央商銀信組とあすなろ信組が3月10日に対等合併。営業エリアは地域信組では最大規模、自己資本比率も24.4%と超健全な信組に生まれ変わった |
ヘイトS規制求め国連に陳情団 民団中央人権擁護委員会は国連人種差別撤廃委員会の対日審査に際し、8月18〜21日、代表団をジュネーブに派遣し、ヘイトスピーチに対する法的規制を日本政府に働きかけるよう陳情した(写真は25日、韓国中央会館で行われた報告記者会見) |
在日学徒義勇軍「忠魂碑」が除幕 6・25韓国戦争に義勇軍として参戦、戦死・不明となった135人を慰霊する碑が韓国中央会館前に建立された |
柳興洙・新大使歓迎会盛大に 民団中央が主催。民団関係者を中心に約450人のほか、与野党の重鎮国会議員20人余が参席(写真は、森喜朗元首相と握手する柳大使。9月17日、都内のホテルで) |
四国霊場88カ所サイクル駅伝 民団香川本部が8月8日スタートの同駅伝に、東日本大震災被災地の復興とセウォル号惨事犠牲者の冥福を祈るタスキをかけ参加した |
青丘学院つくば開校 民族性を基礎に韓国語・日本語・英語に通じた国際人の養成を目的とする全寮制中高一貫の新たな民族学校(一条校)が茨城県石岡市に4月6日開校した |
白頭学院、新校舎南館が竣工 建国幼・小・中・高等学校の校舎再建築事業の中間点となる新南館が竣工し、4月の新学期から利用を開始した。5月には西館、12月には本館と体育館の耐震改修が完了し、新北館も新築竣工する。全館竣工は来年3月 |
東京韓学「土曜学校」最多の700人に 同校のオリニ土曜学校が過去最多の700人を突破。4月19日の開講式には未就学児童と保護者たちで初等部講堂が埋まった |
66年前の建青ポスター発見 「朝鮮建国促進同盟兵庫県本部」(略称建青)結成2周年記念大会のポスターがJR元町駅西の高架下商店街で発見された。公的価値を認めたJRは専門家の手を借りてコンクリート壁から慎重にはがし、修復、表装し神戸市立博物館に寄贈した |
韓日ハンマダンin東京に5万人 日本で最大級の交流イベントとして6回目の開催。9月27、28日、東京日比谷公園を会場に韓日の伝統芸能パフォーマンスなどを競演、5万人が楽しんだ |
婦人会が65周年記念本国研修 全国から幹部約350人が参席、10月1日から4日にかけソウルで開催した。恒例の大研修も6月5日の近畿地協を皮切りに全国5ブロックで実施された(写真は65周年研修会の晩餐会) |
国体海外部で3連覇 第95回韓国国体・済州大会で在日同胞選手団は金14、銀5、銅5のメダルを獲得、20カ国が参加した海外の部で3連覇を果たした(写真は優勝カップをかざす金炳鍾選手団長。11月3日) |
セウォル号沈没犠牲者弔う 民団は4月25日から2カ月間、韓国中央会館に献花台を設けた。各地の在日同胞や近隣住民のほか、安倍首相をはじめとする日本政府首脳、各政党代表、各知事ら多数が弔問に訪れた |
韓日首脳に戦略的対応促す 「東北アジア情勢と韓半島統一」と題した「2014韓日平和統一フォーラム」が3月27日、都内のホテルで開催された。民団が全面協力、首都圏幹部ら300人が参加 |
沈没惨事民団募金、6億4千万ウォン寄託 呉公太中央本部団長は7月23日、在外同胞財団に権圭理事長を訪れ、セウォル号犠牲者遺族のためにと組織募金6億4000万ウォンを手渡した |
民団と大韓法律救助公団がMOU 在日同胞の権益保護および法律福祉増進のため、民団と大韓法律救助公団は1月21日、業務協約書を締結した |
ケンカして、笑って、泣いた ソウルで8月12日から4泊5日の日程で行われた8回目のオリニ・ジャンボリーに343人が参加。たくさんの思い出と友だちをつくった |
第8回オリニフットサル大会 在日大韓体育会主催の民団中央団長杯争奪全国大会が7月13日、三重県で21チームが参加して開かれた。東京韓学チームが小・中そろって初優勝した |
北海道、白銀でオリニ・キャンプ 民団と体育会本部が協力、3月15〜16の2日間、幼児から高校生まで41人が参加しスキーを楽しんだ |
練習の成果、お披露目 婦人会東京本部「国際伝統文化教室」の受講生が6月21日、東京・新宿の韓国文化院で第1回発表会を行った |
「韓国語で学ぶ料理教室」 民団新潟本部が料理作りをしながら韓国語を学ぶ新しい教室を開始。27人が参加した(写真は7月5日の第1回) |
圧巻、1200人のチェギチャギ 民団東京本部と大田日韓文化交流親善協の共同主催で11月8日、「韓日ふれあい広場」が開催され、団員や地域住民ら2700人が参加、ゲームに汗をかき、歌や踊りを堪能した |
「まじめに遊ぼう!」大学生ジャンボリー 全国から在日同胞大学生138人が東京に集い、各界で活躍する先輩の至言に耳を傾け、自己実現への思いを新たにし、連帯感を培った。9月5日から2泊3日の日程で民団が主催 |
民団次世代母国研修に270人 日本の学校に在学する同胞子弟が中、高、大の順で今年も母国研修を行った(写真は中学生たち) |
ますます盛んボウリング大会 世代を超えた団員の親睦をと年々盛んになり、初めて開催の本部も(写真は選手160人、応援団70人が集まった九州韓国ボウリング大会。6月29日) |
民団責任世代の連携強化 民団の後継者・次世代活動者の養成と連帯強化のための「全国40〜50代後継者ワークショップ」を6月21〜22日、都内のホテルに約160人を集めて開催。新定住者団体の韓人会からも13人が参加、在日社会統合に向け意気投合した |
地方設置相次いだ生活相談センター 昨年の岡山、宮城に続き、福岡、北海道、大阪、愛知に設立された(写真は8月23日発足の福岡) |
「MINDAN就職フェア」 民団中央本部が6月14日、韓国中央会館で開催。在日・日本・韓国の企業20社がブースを構え、在日同胞学生や留学生ら130人に説明した |