文化交流とレクリエーションで同胞と日本の地域住民のふれあいをめざす大がかりな「韓日ふれあい広場」が8日、東京の大田区総合体育館で開催された。民団東京本部(金秀吉団長)が大田日韓文化交流親善協会(河津章夫会長)と共同で主催。東京高等学校と東京韓学高等部、青年会東京本部のボランティア合わせて120人が息の合った運営でマダンを支えた。
踊りと歌・合奏で競演も
民団東京・大田日韓協が共催
メーンアリーナを見下ろす観客席は、各ブロック別にピンク、オレンジ、ブルー、黄のビブスをまとった参加者約2700人(主催者発表)できれいに色分けされた。
競技は各ブロック対抗で総合得点を競い合う方式。応援合戦にも自然と熱が入った。それぞれのシンボルカラーで染めぬいた大旗を振り、ケンガリを打ち鳴らして士気を鼓舞した。東京韓国学校中・高等部生徒もK‐POPを中心としたダンスバトルで各ブロックを盛り上げた。
競技は未就学児から50歳以上のシニア層まで、幅広い年齢層が楽しめるバラエティー豊かな内容。韓日のボランティアスタッフの頑張りもあり進行はスムーズ。ほぼ予定の時間どおりに進んだ。
「パイ食い競走」は大人と子どもがペアで出場。親が子どもを抱えてチョコパイをくわえさせるというルール違反も会場の笑いを誘った。
圧巻はメーンアリーナを埋め尽くした総勢1200人によるチェギチャギ大会。足で羽根を落とさないように蹴る韓国の伝統的な民俗遊戯だ。大人から子どもまで夢中。なかには、傑出した技量で主催者を驚かせる参加者も見られた。
最後はサブアリーナでの予選を勝ち抜いてきた強豪同士によるドッジボールとフットサルの決勝戦が行われた。ドッジボールは第3ブロック、フットサルは新宿支部が優勝。同じく総合優勝は第1ブロック(荒川、品川、杉並、墨田、練馬、文京支部)が勝ち取った。
マダンのもう一つの見どころは文化交流だった。東京高等学校吹奏楽部が都の高等学校吹奏楽コンクールA組で優勝した実力の一端を披露すれば、東京韓国学校中・高等部舞踊部も民族舞踊で自国の文化をアピールした。また、韓国とも交流のある大田区の合唱団は美しいハーモニーで韓国の民謡も披露した。
開会式には地元大田区から松原忠義区長も駆けつけ、両主催者代表とともにあいさつした。民団中央本部からは呉公太団長が激励辞を述べた。
(2014.11.12 民団新聞)