「在日韓国商工人の和合の集い」(同実行委員会大会長=洪采植・在日韓国商工会議所<韓商連>会長)が11月27日、東京都内のホテルで全国各地から450人が参加して開かれた。「新たな出発に向け団結」をうたったこの集いには、一般社団法人在日韓国商工会議所(以下、一社)からも12人が参加し朴忠弘会長が祝辞を述べた。柳興洙駐日大使は来賓祝辞で、集いが在日商工人の統合に向けた新たな出発点になることへの期待を表明した。
より強固な組織めざす
大会長の洪韓商連会長は主催者あいさつで、「2012年5月に同胞商工人組織の分裂を回避するために会長職に就任し、この間、事態の収拾に取り組んできた。幸いにも一連の事態は収束に向かっている。柳興洙大使の尽力により、民団中央と一社が平和的解決に向けて手続きを履行する途上にある」と明らかにした。
さらに「この先、全国の商工人が、従来のようにわだかまりなく笑顔で結集することを心から望んでいる。我々は、今回の事態を大きな教訓として残さなければならない。より強固な組織を構築して、次世代に手渡すことが我々の責任だ」と強調するとともに「統合する経済組織への力添え」を改めて呼びかけた。
柳大使は祝辞で、「これまで、公館長が商工人の皆さんの行事に足を運ぶことができない非正常な状態を正すために、あらゆる努力を傾注してきた」と述べ、「在日同胞商工人の和合と団結を図る本日の集いが、この3年間の分裂と対立を克服し乗り越え、統合に向けた出発点になることを切に願っている」と表明した。
呉公太民団中央本部団長も「和合の集い」を祝うとともに「これからも民団を中心にして一致団結し、力を合わせてがんばっていこう」と激励した。
一社の朴会長は祝辞で「『雨降って地固まる』という言葉がある。法人化をめぐっての紛糾は3年に及ぶ。今日の『和合の集い』を受け、近く『統合推進委員会』が開催される」と表明。同時に「厳しい環境にある在日経済の存続と発展のために堅固な経済組織が必要であり、全国の韓商組織の統合がなければならない。過去を水に流し、未来志向で統合のためにスタートを切ろう」と呼びかけた。
「和合の集い」には、全国から兵庫を除く地方韓商の会長らが参加。民団からは中央本部3機関長をはじめ地方団長、中央傘下団体長ら多くの関係者が参加した。
(2014.12.10 民団新聞)