第20代駐日韓国特命全権大使として6月4日に赴任した李丙ギ大使夫妻を招いての民団中央本部主催在日同胞歓迎会が6月28日、東京都内のホテルで開かれた。中央本部の呉公太団長、金漢翊議長、韓在銀監察委員長をはじめ民団関係者を中心に350人が参加した。
呉団長は、歓迎辞で「韓日関係が難しい時期に赴任され、今後苦労が多いことでしょう。しかし、いつもそばに私たち在日同胞がいることを忘れないでください」と要望。呉団長は、李大使の「長い目でみるなら日本を切り離してわれわれは生きられず、韓国なくして日本もありえないように両国は協力・共栄しなければならない。未来に向け、大きな船が無事に進めるよう最善を尽くす」との発言を紹介。「在日同胞は李大使の抱負を積極的に支持し、しっかりとしたパートナーになる」と強調した。
また、「今は在日同胞社会が一致団結する重要な時だ。民団は、韓人会をはじめとする新規定住者団体が推進する事業をも積極的に支援し、在日同胞社会の統合に全力を尽くす」と表明した。
李大使は、赴任あいさつで韓日関係について「両国間の多くの問題は相手に対する誤解や不信に起因している。政府の政治哲学は信頼だ。信頼は人間関係だけでなく国家間の関係にも適用される。特に韓日両国のように歴史的、地理的、文化的に近い隣国の間には政府間そして国民間の信頼が何よりも重要だ」と強調。
「頻繁な交流を通じて相手方の立場を理解し信頼を厚くしていくことは安定し健全な韓日関係を構築する近道だ」とし、「韓国と日本が互いに関係を深め、東北アジアの平和と繁栄にも寄与していけるよう最善を尽くす」と約束した。
李大使は、在日同胞社会について「わが国近現代史の苦難と喜びを共にした民族の大切な資産であり誇りだ。大韓民国が世界の先進諸国と肩を並べ、韓日関係が経済、文化など多方面で成長してきたのは、在日同胞社会の祖国に対する献身と寄与があってこそだ」と改めて感謝を述べた。
さらに、民団について「祖国と同胞社会を結びながら韓日関係増進の懸け橋の役割を果たし、在日同胞の権益保護の先頭に立ってきた」と言及、「すばらしい伝統と成果を一層発展させ、在日同胞社会の和合と大統合推進の先導役を継続することを期待している。大使館としても民団のこのような努力を積極的に支援する」と力説した。
(2013.7.3 民団新聞)