掲載日 : [2021-08-03] 照会数 : 6661
東京五輪、目標に迫る金6個…韓国 アーチェリーで量産
[ アーチェリーで金メダルの女子団体と男子団体チーム ] [ 韓国女子体操初のメダルを獲得した呂書晶 ]
東京五輪で金メダル7個、総合10位内をめざす韓国選手団は2日現在、金メダル6個を獲得した。アーチェリーとフェンシングが期待通りの好成績を見せたと思えば、お家芸のテコンドーで金メダルゼロという想定外の戦況になっている。それでも目標の金7個に近づく成績を見せている。
アーチェリー団体では男女とも順当に金を獲得、しかも女子は9連覇の快挙だ。今回から採用となった男女混合団体と女子個人でも圧倒的な強さを見せ、5種目中4個の金メダルを量産した。
一方で、秦鍾午が前人未踏の3連覇を果たした射撃の50mピストルが今大会から廃止され、10mエアピストルと10mエアピストル男女混合で金メダルを目指したがメダル獲得はならなかった。また、予選リーグ首位で8強に進出し、メダルが期待されていたサッカーは準々決勝でメキシコに3‐6と敗戦した。
体操男子種目別跳馬決勝で申在煥が1回目と2回目の平均で14・783点を出し、金メダルを獲得した。五輪体操での韓国の金メダルは、2012年ロンドン大会の梁鶴善が同じ跳馬で獲得して以来、2個目となる。
梁と共にトレーニングをしながらあらゆることを吸収した申は「先輩であり師匠。お兄さんのお陰で金メダルを取れたと言いたい」と感謝を表した。
女子体操で初のメダル
韓国スポーツの歴史に新たな1ページを刻んだアスリートも登場した。体操女子跳馬で呂書晶が、韓国の女子体操で史上初のメダルとなる銅メダルを獲得した。父は1996年アトランタ大会の跳馬で銀メダルを獲得した呂洪哲で、親子2代でのメダル獲得となる。
メダルこそ届かなかったが、陸上の男子走り高跳びで禹相赫が96年アトランタ大会以来、25年ぶりに決勝に進出。2m35をクリアし4位と大健闘した。この記録は24年ぶりに韓国記録(2m34)を更新し、韓国内では「韓国陸上の星」と賞賛されている。
韓国のメダルは2日現在、金6、銀4、銅9の19個で総合9位となっている。
韓国のメダル(2日現在)
◆金(6)
▽アーチェリー混合団体(金済徳、安山)
▽同女子団体(安山、張珉喜、姜彩栄)
▽同男子団体(金優鎮、呉真爀、金済徳)
▽同女子個人(安山)
▽フェンシング男子サーブル団体(金政煥、具本佶、呉尚旭、金準鎬)
▽体操男子種目別跳馬(申在煥)
◆銀(4)
▽フェンシング女子エペ団体
▽テコンドー女子67キロ級(李多嬪)
▽柔道男子90キロ級(趙グハム)
▽射撃女子25mピストル(金珉静)
◆銅(9)
▽柔道男子66キロ級(安バウル)
▽柔道男子73キロ級(安昌林)
▽体操種目別女子跳馬(呂書晶)
▽テコンドー男子80キロ級(印教敦)
▽テコンドー男子58キロ級(張準)
▽フェンシング男子サーブル個人(金政煥)
▽フェンシング男子エペ団体
▽フェンシング女子サーブル団体
▽バトミントン女子ダブルス(金昭映、孔煕容)
(2021.08.04 民団新聞)