日本と同じく、韓国プロ野球もリーグ優勝と個人タイトル争いを終えた。
今年からオリックスにやってきた「アジアの大砲」、李大浩は本塁打23本、打率も3割近く打ち、日本デビュー1年目で打点王に。チームは12連敗というワースト記録のおまけつきで最下位、呼んでくれた岡田監督は解任という散々な結末となったが、全試合4番出場の李は存在感を示した。
一方、昨年まで「助っ人」として日本でプレーし韓国に復帰した2人のスラッガーも良かった。8シーズンプレーした「スン様」こと李承は古巣の三星に戻り、本塁打こそ21本だが、150安打、打点は126点で3位という勝負強さでチームのペナントレース2連覇に貢献した。2年間、千葉ロッテでプレーした金泰均(韓化)も首位打者に輝いた。
ずば抜けた選手一人が活躍するよりも、小技大技を駆使し、投打がしっかり調和してこそ、接戦で勝負強さが光る。バランスが整ったチームが王者になれるのだ。そんな意味では発足当時、力任せだった韓国野球もここ数年、先輩日本のプロ野球にかなり似てきた。日本も韓国の大胆さに刺激されてきた。良いところはしっかり学び、技を極める。五輪、WBCなどで互いに国の威信をかけ、名勝負を展開した韓日戦。これが切磋琢磨につながった。
猛暑が続いたこの夏、両国関係は少し冷え込んだが、ソウルと東京で韓日交流まつりが開かれた。東京では韓国伝統婚礼式が再現されたが、そのモデルは来春挙式を迎える韓日国際カップル。互いがないものに魅力を感じあいゴールインに至った。切磋琢磨し、末永いご家庭の繁栄を願う。(Z)
(2012.10.12 民団新聞)