掲載日 : [2018-10-19] 照会数 : 13622
<韓国国体>在日同胞選手団 金11個で海外7連覇達成
[ 7連覇達成した在日同胞選手団の千憲司団長 ]
第99回韓国国体・全羅北道大会が18日、益山公設運動場の閉会式で7日間にわたる熱戦の幕を閉じた。選手・役員130人で構成した在日同胞選手団(千憲司団長)は最終日のゴルフで金1個、銀3個、銅1個を追加し、金11、銀8、銅4個とし、18カ国の同胞で競われた海外同胞部門の総合優勝を飾り、連覇の記録を7と更新した。
在日同胞選手団はサッカー、ボウリング、ゴルフ、テニス、テコンド、卓球、スカッシュの海外同胞7種目のほか、国内競技の柔道、射撃に出場した。また、体験(親善試合)としてラグビーも参加した。
今大会、在日同胞の金メダル1号は、大会3日目の14日だった。ボウリング女子ダブルスで金賢淑、朴祥子組が4ゲーム合計1423点を記録、2位の在インドネシア同胞に71ピン差で競り勝ち金メダルを獲得した。
金賢淑は前日に行われた個人戦でも、1位に49ピン差と迫る4ゲーム合計784点の好記録を出し銀メダルを獲得していた。ボウリングは15日に行われた女子3人戦でも、金賢淑、朴祥子、韓瞳チームが銀メダルを獲得した。
金メダルが量産されたのは大会4日目の15日だ。テニスで男子シングルスの韓成民、男子ダブルスの韓成民・鄭直喜組が金メダル、女子ダブルスの尹栄湖・咸銀栄組が銅メダルを獲得すると、スカッシュ女子の金炯珠も金メダルに輝いた。
さらに、テコンドでも5個のメダルを量産した。男子80㌔級の金秀範、女子49kg級の姜智蓮が金メダル、男子58kg級の張大輝、68kg級の李東燮、80kg超級の金信優がそれぞれ銀メダルを獲得した。
また、この日、注目する国内種目の柔道高校女子で在日3世で韓国代表の金知秀(57㌔級)が実力を発揮し、貫禄の金メダルを獲得したほか、同52㌔級で高校1年の許海実(15)も初出場で堂々の優勝を飾り、両選手とも2年後の東京五輪に向けた「韓国代表」としての試金石とした。
一方、連覇を狙ったサッカーは予選リーグで在カナダ同胞に5-0、在中国同胞にも4-0で完勝し決勝トーナメント進出を決めたが、16に行われた在インドネシア同胞との準決勝で1-0と勝利を目前に、終了間際にハンドで痛恨のPKを与え同点とされる。PK戦に突入し、GK金康太が相手のシュート3本を止めるも、在日は4本を外すという想像を絶する結果になり1-2で敗れ、銅メダルにとどまった。
17日、ゴルフの最終日の男子個人、首位に3打差だった田修成がこの日、66と絶好調さを見せ逆転優勝した。団体戦でも男女がそろって銀を獲得、女子個人は金は逃したが、姜智賢と姜致世が同スコアで並び、銀・銅を占めた。
千選手団長は「7連覇という大きなプレッシャーがのしかかっていたが無事達成でき胸をなで下ろしてる。闘志をこめて戦った選手たちに感謝したい」と優勝杯を手に選手団たちと喜びあった。
2012年に就任以来、7年間、連覇を続けている在日本大韓体育会の崔相英会長も「ソウルで開催される来年は第100回のメモリアル大会でもあり、これまでの勢いをさらに強化し来年、東京五輪につなげたい」と期待を込めていた。
≪在日同胞のメダル≫
■金(11)
ボウリング女子ダブルス(金賢淑、朴祥子)
テコンド男子-80㌔級(金秀範)
テコンド女子-49kg級(姜智蓮)
テニス男子単式(韓成民)
テニス男子ダブルス(韓成民・鄭直喜)
スカッシュ女子(金炯珠)
卓球女子シングルス(李仙)
卓球混合ダブルス(梁慶地・李仙)
ゴルフ男子個人(田修成)
柔道高校女子52㌔級(許海実=国内種目)
柔道高校女子57㌔級(金知秀=国内種目)
■銀(8)
ボウリング女子個人戦(金賢淑)
ボウリング女子3人戦(金賢淑、朴祥子、韓瞳)
テコンド男子58kg級(張大輝)
テコンド男子68kg級(李東燮)
テコンド男子80kg超級(金信優)
ゴルフ女子個人(姜智賢)
ゴルフ男子団体(田修成・金晴朗)
ゴルフ女子団体(姜智賢・姜致世)
■銅(4)
サッカー男子
テニス女子ダブルス(尹栄湖・咸銀栄)
卓球男子シングルス(梁慶地)
ゴルフ女子個人(姜致世)