掲載日 : [2018-10-24] 照会数 : 6619
3Dホログラム使った国楽…「国楽‐風が吹く」幻想的世界醸し出す
3Dホログラムを使用した日本初の歌舞楽公演「国楽‐風が吹く」が15日、東京のなかのZERO大ホールで開かれた。
この日は、日本初公開となる創作舞踊、アリラン連曲などを含む全9演目が披露された。
最初に演奏した「心方曲」は、巫俗音楽にルーツを持つ音楽で、カヤグム(伽 琴)、コムンゴ(玄琴)、ヘグム(奚琴)、アジェン(牙箏)、ピリ( 篥)、テグム(大 )の6楽器で構成されている。一定のリズムを基に演奏されるが、即興的に奏者の感性を表現するのが特徴だ。
舞台では奏者7人を囲むように蝶が飛び交い、舞台の隅では崖から滝が流れ落ちるなど、3Dホログラムの映像が幻想的な世界を醸し出した。
冬柏打令、金剛山打令、東海打令を取り上げた「南道民謡」や、小さな杖鼓を打ちながら躍動的に踊る「創作舞踊」など、各伝統芸能に調和した3Dホログラムの演出に観客は目を見張った。
最後の「農楽」では、サンモ(象毛)と呼ばれる頭頂部につけた房飾りや数メートルにおよぶリボンを回しながら踊る「ヨルトゥバル」に歓声が沸いた。
また、日本初となる皿回しでは、コミカルな演技も加わり、その妙技に観客から大きな拍手が起こった。
(2018.10.24 民団新聞)