掲載日 : [2018-11-14] 照会数 : 6533
「近くて近い国」へ交流の幅広げる…黄星雲韓国文化院長に聞く
韓国の情報や文化を通じて韓日両国をつなぎ、両国民が真の友情を交わす役割を担う韓国文化院。今年10月初旬に着任した黄星雲院長に話を聞いた。
◆新文化院長としての抱負は
2020年の東京五輪を前に文化面のみならず、スポーツ分野でも活発に交流を深めていきたい。未来世代のオリニから大学生など若い世代を対象にしたプログラムと、韓日の芸術家がともに参画する共同プロジェクトを構成し、いろんな事業推進を考えている。両国民が民間レベルで出会い、言葉を交わし、交流を深めて「近くて近い国」にしたい。
◆「韓流」拡大方策は
すでに「韓流」ファンになっている大学生だけでなく、これまで「韓流」に触れることがなかった若い人たちにも紹介するために、大学と共同してプログラムやプロジェクトを作ろうと思っている。2012年から始めた「チャレンジアート展」は、韓日の芸術教育の成果を紹介するとともに、両国の大学生交流をより一層深めている。
◆韓日間の人的交流が1000万人時代を迎えている。日本人の訪韓を増やす方策は
東アジア文化都市に指定されている仁川をはじめ、全州には韓屋マウル(村)もある。韓食も有名だ。平昌五輪を開いた江原道も魅力的だ。ソウル、釜山、済州以外の地方の特性を紹介する予定だ。
◆朝鮮通信使のユネスコ登録をどう拡散するか
朝鮮通信使の扁額が保管されている静岡の清見寺を視察したが、来年も通信使の足跡を辿る探訪を拡大したい。広島の通信使再現パレードは、マスコミを通じて大々的に報じられた。理解を深めるための講演会も考えている。
◆民団との共同事業の可能性は
民団は在日企業の協力のもと、毎年恒例の韓日祝祭マダンを積極的に支援している。今後も民団とともに韓国文化発信、韓日交流を推進したいと望んでいる。
(2018.11.14 民団新聞)