掲載日 : [2004-12-22] 照会数 : 5239
犠牲同胞の遺骨収集を 盧大統領、首脳会談で要請(04.12.22)
[ 会談後、会見する盧大統領と小泉首相 ]
【鹿児島】盧武鉉大統領は17日、指宿市で日本の小泉純一郎首相と約2時間会談した。両首脳は北韓の核問題をめぐる6カ国協議の早期再開や日本人拉致問題、韓日自由貿易協定(FTA)締結などについて話し合った。
会見で盧大統領は、拉致問題について小泉首相が北韓の対応を当面は見極めるとして、経済制裁に慎重な立場を表明していることを評価。6カ国協議などに与える影響を懸念し「(経済制裁が)可能だとしても、冷静で、慎重な形で行われるべきだ」と日本側に求めた。
また、両首脳は、韓国人観光客のビザ(査証)免除の恒久化、金浦‐羽田間のチャーター便増発などについても検討していくことで合意した。
一方、18日の韓日外相会談で韓国の潘基文長官は、町村外相に歴史共同研究の継続と強制連行された同胞の遺骨収集作業の協力を求めた。町村外相は歴史共同研究について「なんらかの形で続けていくことができないか考えたい」と述べ、遺骨問題については、「民間徴用者の資料集めが厳しいが、大統領の要請でもあり努力したい」と答えた。両外相は05年中の自由貿易協定(FTA)合意に向けて、1月から交渉を再開することを確認した。
(2004.12.22 民団新聞)