掲載日 : [2019-11-27] 照会数 : 7588
東京初開催「ヌビ展」来場者にぎわう…講習会も人気集める
[ 講習会にも多数が参加した ]
[ 中谷省三代表 ]
韓国の伝統衣装の一つであるヌビ作品を紹介する「韓国伝統針線工芸ヌビ展」が19日までの6日間、東京の京王百貨店新宿店で開かれた。
作品は、兵庫・宝塚市にあるヌビ工房「アトリエ・求里畝」(中谷省三代表)が制作。布は中谷代表が草木染め、藍染めした深い色合いが特徴だ。
東京では初開催とあって、心待ちしていた大勢の人たちが来場し、コート、現代風トゥルマギ、モットリ(首巻)、赤ん坊の産着であるベネチョゴリとプンチパジ、ソウルのヌビ研究グループ「針香」の作品などをじっくり見て回った。
2日目から行われていたヌビ講習会の最終日は、同アトリエの川村明子さんがモットリの縫い方などを指導した。参加女性の一人は「元々、ポジャギを習っていたけど、ヌビは最後かなと思って参加した」と熱心に耳を傾けていた。長年ポジャギを習ってきた人も多かったが、縫い方の違いに戸惑う人もいた。
中谷代表は2001年から1年間、ソウルに滞在した際、ヌビ作家、金海子さんのアトリエの窓に飾られていたトゥルマギに魅せられたという。「それまで雑巾を縫うくらい」だった中谷代表は、約半年間、当時のスタッフだった尹炳玉さんから指導を受けたという。
また、同アトリエの藤本容子さんもソウルで初めてヌビの僧衣を着ていたスニムを見て、追いかけて尋ねたと、ヌビとの出会いについて語った。
中谷代表は「ヌビを始めてから韓国とのつながりがどんどん、深くなった」と話す。
(2019.11.27 民団新聞)