掲載日 : [2018-02-14] 照会数 : 7973
<平昌五輪>華やかに開幕…金メダル1号、林孝俊ショートトラック
[ 9日の開会式で合同の入場行進をする韓国選手団と北韓選手団
] [ 在日韓国青年会の80人が応援にかけつけ、男子スピードスケート5000メートルの李承勲に大声援を送った ]
平昌冬季五輪が9日、開幕した。韓国で五輪が開催されるのは1988年のソウル五輪以来30年ぶりで、冬季大会は初めてのこと。スポーツと平和の祭典は25日まで17日間開かれ、冬季五輪史上最多の92カ国・地域から2920人の選手が冬季大会で最多となる102個のメダルをかけて熱戦を繰り広げる。開会式には民団中央本部の呉公太団長をはじめ、東京、大阪、兵庫、京都、福岡など民団大手地方本部と在日大韓体育会の崔相英会長、一般社団法人在日韓国商工会議所の金光一会長、在日韓国婦人会の朴善岳会長ら傘下団体の幹部を含めて200人が出席した。
青年会の80人、熱い応援
「一つになる情熱(Passion,Connected)」をスローガンに開かれた平昌冬季五輪の開会式のテーマは「ピース・イン・モーション(Peace in Motion)」。世界の人々と一緒に、行動で平和を築いていくとのメッセージが込められた。
世界にただ一つの分断国家で開かれる平昌五輪が、北韓選手団が参加することで「平和五輪」の意味合いが深まり、韓国を代表する4人の歌手が世界が一つになることを願う「イマジン」を歌った。
南北の選手団が韓半島旗を手に合同入場すると、文在寅大統領や国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長をはじめ、北韓高官級代表団として来韓した金永南最高人民会議常任委員長や金正恩北韓労働党委員長の妹の金与正党中央委員会第1副部長も立ち上がって拍手を送った。
国際大会の開会式での南北合同入場は2000年のシドニー五輪以来10回目で、07年の長春冬季アジア大会以来11年ぶり。文大統領が開幕を宣言し、平昌五輪が公式に開幕した。アイスホッケー女子南北合同チームの韓国代表パク・ジョンア、北韓代表チョン・スヒョン両選手から聖火を受け取り、聖火台に点火したのは10年のバンクーバー冬季五輪フィギュアスケートの女子の金メダリスト、キム・ヨナだった。
昨年10月にギリシャのオリンピア遺跡で採火された聖火は11月1日に韓国に到着後、101日間にわたる聖火リレーで全国各地を巡った。このリレーには、呉団長と体育会の崔会長も参加した。
10日から始まった各競技参観・応援には、在日韓国青年会(朴裕植中央会長)の会員ら80人の応援団が江陵で行われた男子スピードスケート5000㍍の韓国選手団を応援した。「88ソウル五輪を体験していない青年世代として、改めてルーツをもつ韓国との紐帯を図るとともに、20年の東京五輪を視野に入れ、今後のスポーツを通した韓日親善や、在日に限定しない青年の連帯を模索していく機会とする」と朴会長は趣旨を述べた。
韓国の金メダル第1号は10日に行われたスピードスケート・ショートトラック男子1500㍍の林孝俊。2分10秒485で優勝した。
(2018.2.14 民団新聞)