掲載日 : [2018-03-07] 照会数 : 5402
直筆原稿、文化財に…李陸史と尹東柱の作品
抗日遺産5件を登録予告
文化財庁は李陸史の直筆原稿「蝙蝠」と尹東柱の直筆原稿などの抗日独立文化遺産5件を、文化財に登録予告したと2月27日明らかにした。日本植民地時代に韓国の詩人が書いた原稿が文化財に登録されるのは今回が初めてになる。
「蝙蝠」は、日本植民地時代の韓民族の現実を洞窟にぶら下がって生きていくコウモリに例えた作品。当時、日本帝国の事前検問で発表できなかったが、1956年の『陸史詩集』に初めて収録されて一般に知られた。肉筆原稿は遺族が所蔵していたが、慶尚北道安東史にある李陸史文学館に寄贈した。
尹東柱の直筆原稿は、故人が残した唯一の原稿であり、改作した作品を含めて144の詩と散文4本が盛り込まれている。「空と風と星と詩」のように、個々の原稿を一つにまとめた詩集3冊と散文集1冊、シート状の原稿で構成されている。
尹東柱の妹である尹恵媛と延禧専門学校の同級生である姜處重、鄭炳 が保管してきたもので、13年に延世大学に寄贈した。
19年4月11日に設立された大韓民国臨時政院が同年8月17日までに行った会議議事録の文書と大韓民国臨時政府がジャーナリストである張孝根(1867〜1946)が16年から45年までを記録した日記なども、文化財として登録予告された。
(2018.3.7 民団新聞)