掲載日 : [2018-02-28] 照会数 : 5581
<フィギュア男女>不安乗り越え自己最高得点…初出場で大健闘
男子フィギュアスケートシングルの試合を控えて、車俊煥(17)側の関係者は不安だらけだった。車が五輪を控え、インフルエンザにかかったうえ、疲労が重なり本調子ではなかった。
車の母は、「健康に育てた子なのに。具合が悪くて普段どおりの試合ができないなんて…」と心配した。
しかし、「チョコパイチビ」の愛称を持つ車は、毅然とした姿で逆境に勝ち抜いた。
ショートプログラム(83・43点)とフリー(165・16点)の合計248・59点で自己最高得点を記録し五輪デビューを終えた。また、最終的には15位と健闘、韓国男子フィギュアとしては過去最高の順位となった。これまでの最高記録は、94年リレハンメル大会の鄭星佚の17位だった。
競技中、堂々とした姿を見せた車が演技を終えると普通の少年に戻った。
「お母さんとお父さんに会いたい。お母さんと一緒にカナダで過ごしながら喧嘩もしたし怒られもした」とし、「試合中、そのことを思い出して涙が出た」と話した。
王者、羽生の指導者でもあり、車の指導者、ブライアン・オーサーコーチは「車俊煥は22年北京五輪を見据えて、成長していくことになるだろう。今後、国際舞台で競争力を高めるためにも4回転ジャンプの数を増やす必要がある」と語った。
車は「自分に合った4回転ジャンプを1つずつ習得しながら成長していきたい」と述べた。
女子の看板選手、崔多彬(18)が初の五輪で最高の演技を繰り広げ、自己最高点で7位入賞を果たした。
崔は23日、江陵アイスアリーナで行われた、女子フィギュアスケートフリーで技術点68・74、芸術点62・75で131・49点を記録。ショートプログラム(67・77点)と合わせ、199・26点を記録した。昨年の世界選手権で記録した自己最高得点(191・11点)をはるかに超えた。キム・ヨナが引退したあと、韓国選手として最高の成績となった。
今季、足に合わないスケート靴の問題や負傷など悪条件を抱えつつも、これら困難を乗り越えて、初の五輪で華麗な演技を見せた。演技を終えたあと安堵したのか崔は涙を流し続けた。
(2018.2.28 民団新聞)