東北地協
【岩手】婦人会中央本部(余玉善会長)の13年度全国大研修会東北地協会場で6月26日、開会式に続いて民団中央本部の呉公太団長が講演した。現職の民団中央団長が講師を担ったのは大研修会が始まって以来、これが初めて。
通算230回目となる東北地協研修は6月28日まで盛岡市の繋温泉で開催され、地元岩手のほか、北海道、青森、秋田、宮城、山形、福島、新潟から167人が参加した。
呉団長は23歳で東京の大学を卒業して生まれ育った長野県に戻り、地元の民団諏訪支部事務部長を皮切りに今日まで一貫して民団の役職を歴任してきた、文字どおり「民団の申し子」。「この年までずっと民団漬け」と語ると、会場から共感の拍手が送られた。
呉団長がこの日の講演のなかで特に強調したのは、在日社会の団結だった。韓商連問題に触れて、「次世代育成運動に必要な財政を捻出しようと必死になっているのに、無駄なけんかをやっている状態ではない。そんな暇はない」と旧執行部側を指弾した。さらに、新規渡日者でつくる5つの韓人会組織に対しても、「民団と一緒にやろう」と、粘り強く声をかけていることを明らかにした。
婦人会岩手本部の韓桂子会長は、「呉団長は分刻みのスケジュールのなか、岩手までよく来ていただいた。終始穏やかな口調ながら、在日社会の課題を熱っぽく語ってくれた。一つひとつが胸にしみいるようだった」と感想を語った。
婦人会青森本部の丁奎順顧問は、「呉団長の話は初めて聞くことが多く、勉強になった。明日からみんなでまた、頑張らなければという気持ちになった」と話していた。
翌日は韓国女性学研究者の山下英愛さん、元衆議院議員の愛知和男さん、音楽家の喜納昌吉さんがそれぞれ講演した。
開会式には民団中央の呂健二副団長をはじめ、岩手と宮城の各民団からも役員多数が激励に駆けつけた。
(2013.7.3 民団新聞)