日大の金村勇十君
【千葉】在日4世の金村勇十君(本名・金勇十、日本大学第2学部剣道部)が第27回首都圏学生剣道大会個人戦で優勝した。同剣道部は団体戦でも優勝した。
同大会は年に1回開催されている。第27回大会は6月23日、千葉大学西千葉キャンパスで行われ、首都圏の大学26校の剣道サークルや同好会などから77人が出場した。
団体戦に出場できるのは技量からいって上位7人。10番目に位置する金村君には団体戦出場の機会が与えられなかったものの、新人選手中心で競う個人戦で同大学に10年ぶりの優勝をもたらした。
金村君は千葉県柏市出身。母親の勧めで、6歳から町の道場に通い始めた。得意技は小手。
柏市あけぼ町会長で、勇十君の祖父である李達完さんとともに柏・我孫子地区における日韓文化交流協会のリーダー務める葛西賢一さんは、「この大会で在日剣士が優勝したのは初めてだろう。勇十君は小学生時代から夜間の体育館で1日も休まず練習するなど、精進を重ねた末につかんだ栄光だ」と称賛した。
(2013.7.17 民団新聞)