東京都港区南麻布の駐日韓国大使館で18日、新庁舎の開館式が行われ、韓日双方および民団関係者ら約400人が参加した。
李丙大使は式典で、「(新庁舎が)1965年の韓日国交正常化以来、この間に築かれた両国の友好関係を、いっそう発展させつつ、未来へ向けて進むための『韓日友情の前進基地』になると信じている」と表明。「2015年の国交正常化50周年を契機に、『信頼』と『相互尊重』、そして『共生』に基づくグレードアップした韓日新時代を構築するため、互いに努力しなければならない」と強調した。
また「大使館が、この地にできたのは故徐甲虎会長(阪本紡織)をはじめとした在日同胞の献身的な祖国愛があったからだ」と感謝を述べ、「在日同胞は韓国と日本をつなぐ懸け橋であり、両国の大事な資産だ。今後も両国国民の心と心をつなぎ、相手をもっと良く理解できるよう手助けしてほしい」と要望した。
呉公太民団中央本部団長は祝辞で「全国10カ所の公館中、9カ所を在日同胞が寄贈したように、大使館は、在日同胞の権益擁護・向上の拠点だ。韓日関係の絆をますます深め、両国関係の発展を支える殿堂になることを在日同胞は大いに期待している」と表明。韓国政府が徐会長の貢献を顕彰するための資料室を大使館内に設置し、歴史の継承と共有にも力を入れていることに感謝を述べた。
大使館は、在日韓国公館の歴史を紹介する資料室を徐会長の雅号にちなんで「東鳴室」と命名した。開館式に際し、徐会長の2人の遺族に感謝状を授与した。
開館式および大使公邸内庭園での祝賀レセプションには韓国から金奎顕外交部第1次官、金守漢韓日親善協会中央会会長、歴代の駐日大使らが出席した。
(2013.7.31 民団新聞)