掲載日 : [2020-11-26] 照会数 : 6035
柳美里の「JR上野駅公園口」 全米図書賞(翻訳 部門)
[ 『JR上野駅公園口』河出書房新社HPより ]
在日同胞2世作家、柳美里さんの小説『JR上野駅公園口』がアメリカで最も権威ある文学賞の一つ「全米図書賞」の翻訳文学部門に選ばれた。
受賞作は、1964年の東京五輪の前年、福島から東京に出稼ぎにきた男性の生涯を描いた。
柳さんは東日本大震災をきっかけに2015年、南相馬市に移住し、18年書店を開店、執筆を続けている。
柳さんはオンライン授賞式で「地震と津波と原発事故で苦難を強いられている南相馬の方々と喜びを分かち合いたい」と語った。柳さんは1997年『家族シネマ』で第116回芥川龍之介賞を受賞している。
(2020.11.25 民団新聞)