掲載日 : [2020-12-25] 照会数 : 7170
1年で最も幻想的なゴール「FIFAプスカシュ賞」…孫興民が受賞
[ 孫興民選手(写真=FIFA公式サイト) ]
孫興民が(FIFA)の「最も優れたゴールをした選手」である「プスカシュ賞」を受賞した。
FIFA(国際サッカー連盟)が昨年12月18日にオンラインに進行された「ザ・ベストFIFAフットボールアウォーズ2020」で、1年間のサッカー試合で生まれた最も幻想的なゴールを決めた選手に授与されるプスカシュ賞に、昨季のバーンリー戦で「70mワンダーゴール」を決めたトッテナムの韓国代表FW、孫興民(28)が選ばれた。
選ばれたのは2019年12月7日、イングランド・プレミアリーグ第16節のバーンリー戦で決めたゴール。自陣のペナルティエリア付近でボールを拾うと相手選手に囲まれながらもドリブルで一気に駆け上り、スピードを上げて相手最終ラインのDFも突破。最後はペナルティエリア内でGKとの1対1を落ち着いて仕留め、約70メートルを独走する圧巻のドリブル弾を決めた。
このゴールはEPLの「12月のゴール」をはじめ、英公営放送BBCの「今年のゴール」、英スポーツメディア「ジ・アスレチック」の「今年のゴール」に続き、EPL事務局が選定する2019‐20シーズン「今年のゴール」にも選ばれた。
FIFAは11月、候補11人を発表した後、12月12日に最終候補を孫興民、ジョルジアン・デ・アラスカエタ(フラメンゴ)、ルイス・スアレス(バルセロナ)の3人に絞った。最終受賞者はファン(50%)とサッカー専門家パネル(50%)の投票を合わせて選定した。
FIFAが発表した投票結果によると、孫興民は専門家投票で13点、ファン投票で11点の計24点を獲得した。ファン投票で最も高い13点を受けたアラスカエタが22点で2位だった。スアレスは専門家投票11点、ファン投票9点の計20点だった。
プスカシュ賞は、ハンガリーのサッカーの伝説、故フェレンツ・プスカシュの名前を冠して2009年に制定された賞。大会、性別、国籍に関係なく1年間のサッカー試合で生まれたゴールのうち最高のゴールを選定して授賞する。
韓国選手初めて
韓国選手の受賞は孫興民が初めて。アジア選手としては2016年のモハマド・ファイズ・スブリ(マレーシア)に次ぐ歴代2人目となる。
孫興民は「すばらしい賞を受賞できることになり本当に光栄。私1人では受けられなかった賞だ。サッカーファン、韓国にいる人たち、英国のトッテナムファンと、私を応援して下さる人たちがたくさん投票してくれ良い成績を得られたと考える」として感謝の言葉を伝えた。