掲載日 : [2020-12-02] 照会数 : 5804
『「東洋」を踊る崔承喜』「サントリー学芸賞」に‐芸術・文学部門‐
[ 崔承喜が日本で活躍した1926年から45年に焦点をあて、いかに名声を確立したのかを探った ]
公益財団法人サントリー文化財団(鳥井信吾理事長)は11月16日、小樽商科大学言語センター准教授、李賢晙さんの著作『「東洋」を踊る崔承喜(チェ・スンヒ)』(勉誠出版)に第42回サントリー学芸賞を贈ると発表した。受賞は「芸術・文学部門」。
15日に贈呈式
崔承喜は第2次大戦前・戦中に日本で旋風を巻き起こした韓半島出身の伝説的な舞踊家。李さんは、崔が最も充実した時期を過ごした日本における活動に焦点をあて、いまでは知る人が少なくなった崔のイメージを生き生きとよみがえらせた。巻末に収録されている文献目録だけでも100㌻に及ぶ。その実証的で地道な調査手法も高く評価された。正賞は盾、副賞として300万円。贈呈式は15日、東京で行われる予定。
サントリー学芸賞は広く社会と文化を考える独創的で優れた研究・評論を行う個人を顕彰するもの。「政治・経済」「芸術・文学」「社会・風俗」「思想・歴史」4部門にわけ、各部門の選考委員による推薦および選考により受賞者とその作品が決まる。
(2020.12.02 民団新聞)