掲載日 : [2020-12-23] 照会数 : 7247
釈迦生誕日「燃燈会」 無形文化遺産に登録 ユネスコ
[ お釈迦さまの生誕を祝うソウルの燃燈会は華麗な出し物でにぎわう ]
国連教育科学文化機関(ユネスコ)は16日、政府間委員会をオンラインで開き、旧暦4月8日に釈迦の生誕を祝う韓国の仏教行事「燃燈会」を無形文化遺産に登録することを決定した。
ユネスコの評価機関は先月、燃燈会を無形文化遺産に登録するよう勧告していた。燃燈会は心理の光で世を照らし、差別のない豊かな世の中を作るという意味が込められている。
韓国のユネスコ無形文化遺産は2001年に宗廟礼と宗廟祭礼楽が初めて登録され、今回の燃燈会が21件目となる。
無形遺産院で展示会開催中
文化財庁国立無形遺産院と燃燈会保存委員会が共同で、ユネスコ人類無形文化遺産に登録された「燃燈会」を多角的に紹介する展示会が18日から、「千本柱の光・燃燈会」の特別展を国立無形遺産院(全羅北道全州市)ヌリマル2階の企画展示室で開かれている。特別展は、燃燈会の歴史を皮切りに、昨今燃燈会が行われる過程、燃燈会に参加する様々な人々などを紹介している。
構成は、①燃燈会、儀礼から祭りへ ②ダイナミックな時代、変化する燃燈会 ③和合の場、今日の燃燈会 ④ユネスコ人類無形遺産の燃燈会の4つのテーマで企画した。
仏教経典「顕友経」の中に表れた燃燈の起源、高麗時代と朝鮮時代の歴史文献を通じて燃燈会が展開される様子が確認できる。
燃燈会は古代インドから始まり、仏教とともに統一新羅に伝播された。高麗と朝鮮時代を経て、国家儀礼や民間歳時の祝日として行われ、今は外国人も参加する文化祭となった。
この特別展は来年2月28日まで続く。無料。
(2020.12.23 民団新聞)