掲載日 : [2020-06-10] 照会数 : 6665
絵本『ママとうみのやくそく』の日本語訳出版
[ 『Mama is a haenyeo』日本版絵本 ]
済州島海女3代描く
韓国のヒット絵本、日本語訳出版
済州島で暮らす海女3代の姿を描いた韓国絵本『ママとうみのやくそく』(作=コ・ヒヨン、絵=エヴァ・アルミセン、訳=おおたけきよみ)が先月29日、主婦の友社から発売された。
本書は韓国で発売2年間で17刷りというヒット絵本『Mama is a haenyeo』の日本版絵本。
2016年にユネスコの無形文化遺産に登録された済州島のヘニョ(海女)。物語りの主人公「わたし」は、毎日、素潜りで海産物を採る祖母と母を待ち続ける。
母はかつて海を離れて都会で働いていたが、再び海に戻って元気を取り戻す。海女たちの間では、海に息づく生き物たちを採る暮らしから学んだ約束がある。その大事な約束は祖母から娘、そして孫娘へと語り継がれていくのだ。
本書は親子3代の海女の姿を通して、豊かな自然に感謝し、共存しながら生きることの意味を教えてくれる。済州島生まれのドキュメンタリー映画作家、コ・ヒヨンは、故郷の海女へ尊敬の念を込め物語りを紡いだ。定価1400円+税。問い合わせは主婦の友社(03・5280・7567)。
(2020.06.10 民団新聞)