掲載日 : [2020-07-08] 照会数 : 7712
韓国国体、1年ずつ順延…開催自治体が覚書に署名
[ 来年以降の開催予定地である蔚山市、全羅南道、慶尚南道、釜山市関係者が覚書に署名した ]
今年10月8日から亀尾市と慶尚北道一円で開かれる予定だった第101回全国体育大会(国体)が来年に延期されることになった。3日、文化体育観光部スマートワークセンターで朴良雨文化体育観光部長官の主宰で開かれた2024年までの開催自治体代表者会議で「国体開催5市・道間の大会順延に合意」する覚書を締結した。
この覚書を基に、大韓体育会は理事会の議決と防疫当局の協議を経て、近く公式発表する。
慶北大会が来年に延期されたことによって、以降の開催は蔚山(22年)、全羅南道(23年)、慶尚南道(24年)、釜山(25年)の順となる。
韓国では、新型コロナウイルス感染が一時は収まったが、「解除後」に首都圏を中心に感染が続いている上、秋以降に第2派拡大への警戒が続いている。
李知事は先月10日、丁世均首相の主宰で開かれた「新型コロナウイルス・中央災難安全対策本部」のオンライン会議で、「1年ずつ延期してほしい」と建議し、あわせて文化体育部や大韓体育会などとの実務会議を通じて、今年は国体を開催しない意思を伝えていた。李知事は先月25日、次期開催都市である蔚山を訪れ宋哲鎬市長に協力を要請し、宋市長もこれを受け入れたという。
また、今年ソウルと全羅北道で開かれる少年国体と生活体育大祝典は、延期ではなく中止となる。このため、来年の開催地などは今後議論される見通しだ。
一方、慶尚北道は総予算1495億ウォンのうち、すでに国費を含めて1290億ウォンを投入していることから、大会の取り消しは難しいという立場だ。
韓国国体は過去100回の大会で延期された事例はなく、中止は日中戦争期の1938~44年、韓国戦争勃発の1950年で、この70年間、一度も取り消されたことがない。
(2020.07.08 民団新聞)