掲載日 : [2020-06-26] 照会数 : 6625
李忠成選手が高校生に応援メッセージ
[ ©京都サンガF.C.J.LEAGUE公式ホームページより ]
コロナで奪われた夢
とことん悲しめ!
でも、それまでの努力こそ宝物
元サッカー日本代表の李忠成選手(34、J2京都サンガF.C.)が13日、株式会社花形の運営するAOIのYouTubeで「『今』高校生に伝えたいこと」と題してスポーツや勉学に励む高校生に応援メッセージを送った。
李選手とAO推薦入試専門塾AOI、部活動に所属する高校生へ進路情報を提供している株式会社おもれいの3者共同企画。
李選手は在日韓国人4世。Uー19韓国代表候補の合宿に参加したこともある。07年、日本国籍を取得し、北京五輪サッカーの日本代表メンバーに。
11年のAFCアジアカップではザッケローニ監督にA代表として初招集され、オ‐ストラリア代表との決勝戦で鮮やかなボレーシュートを叩き込んで日本代表を優勝へ導いた。
サッカーを始めたのは3歳から。小6の時には高卒時点でプロサッカー選手になると決断。たとえ練習試合でもスカウトの目を意識し、「選ばれるんだ」という気持ちで全力で打ち込んできた。
「自分の意志を決めても最後まで行けるのは難しい。でもやり切ってだめだったら、悔いが残らない」と強調した。
全国大会やインターハイ、甲子園出場を夢見ながらコロナ禍で実現できなかった高校生たちには「とことん悲しめ。くやしがれ。それまでの努力こそ宝物であり、将来の軸になる」と慰めた。
実は李選手自身、04年にFC東京に入団するも1年間、出場機会を与えられず、挫折した経験がある。悔しさをバネに翌年、柏レイソルに完全移籍すると「点取り屋」としての才能を発揮した。
(2020.06.25 民団新聞)