掲載日 : [2018-06-13] 照会数 : 9514
「家族皆で観て」…映画「焼肉ドラゴン」記者・市民セミナー試写会
[ C2018「焼肉ドラゴン」製作委員会 ]
民団中央の第228回記者・市民セミナーが3日、韓国中央会館で開かれ、在日2世の鄭義信原作・脚本・監督の映画「焼肉ドラゴン」を鑑賞した。試写会には、報道をはじめ民団や市民団体から29人が参加した。
上映後、森重晃プロデューサーは「原作の戯曲は3時間。それを2時間の映画にするために、戯曲にはなかったキャバレーでの乱闘シーンなど迫力ある動きを取り入れた。在日の皆さんだけでなく、日本人にも楽しんでもらえる作品だ。多くの人に劇場に足を運んでほしい」と話した。
鑑賞した在日同胞は「亡くなった1世のアボジを思い出しながら観た。民族差別のシーンでは、現在のヘイトスピーチを彷彿させ、胸が痛んだ」「過去に戯曲版をテレビで観た。映画化されると聞いて、楽しみにしながら今日は妻と鑑賞した。家族で観てほしい映画だ」と感想を述べた。
放送局のディレクターを務め、かつて鄭監督に脚本をお願いしたこともあると言う日本人男性は、「何本か鄭さんの作品を見る機会があり、名前を記憶していた。当時から人間の内面への鋭い洞察で登場人物に存在感のある作家だと印象に残っている」と述べた上で、「それぞれの登場人物の心理が深く描き分けられ、圧倒的なリアリティー、存在感があった。想像を越える複雑な人間模様も印象的で心に残る作品だった」と語った。22日から全国ロードショー。
(2018.06.13 民団新聞)