今年は、ドラマやK‐POPといった韓流人気が日本に上陸してから10年目。最近は、アパレルやバッグ類の韓国発ブランド店の出店が相次いでいる。韓国コスメの人気とともに、専門店が増えそうだ。
増えるコスメ専門店
韓国でアパレルブランドからホテル・百貨店・アウトレットモールなどを幅広く経営するイーランドグループは7月、横浜市都筑区の「三井ショッピングパーク・ららぽーと横浜」にカジュアルファッションブランド「SPAO(スパオ)」をオープンした。
「MIXXO(ミッソ)」ブランドをはじめ、カジュアルウエアや婦人服、ビジネスウエア、子供服、インナーウエアなど、10代から50代まで幅広い年齢層をターゲットに多彩な品ぞろえをしている。リーズナブルな価格が人気だ。
8月には福岡県粕屋町の福岡イオンモール店に西日本地区初の「SPAO」を開店した。セブン&アイ・ホールディングスや三井不動産との提携により、当面はショッピングモールを中心に出店。15年までに「スパオ」と「ミッソ」それぞれ約30店舗を出店する計画だ。
「KARA」や「少女時代」などのガールズグループに衣装を提供していることで知られる、女性カジュアルブランド「ドリー&モリー」は8月、東京・渋谷のパルコ4階に日本1号店をオープン。カラフルで爽やかなデザインが特徴だ。「若い人向けに価格は抑えているが、50〜60代の来店者もあり、年齢層は幅広い。原色の色づかいがかわいいと好評」(同社企画部の有馬悠さん)
馬をモチーフにしたホースパッチのバッグで知られる「ラパレット」は5月末、東京・原宿に出店した。100種類を数える商品の中で、一番人気は韓国と同じくホースラインだ。カラフルでユニークなデザインが、若者だけでなく、年配の女性も引き寄せるという。
「BBクリーム」に代表される、韓国の機能性化粧品に対する人気は依然として高く、韓国コスメの専門店が増えている。
「コリアタウン」と称される東京・新宿の大久保通りに面したK‐プラザ。店内は、韓国コスメ専門店「スキンガーデン」の化粧品やアクセサリーがところ狭しと並ぶ。1・2階合わせて約660平方㍍の売り場面積は最大級の広さだ。1000アイテムを超す商品をそろえ、人気商品は、カタツムリやヘビ毒のクリーム、シートマスクなど。品数が多いので、自分の肌に合ったものを選べる。オープン当時、周辺に韓国コスメ店は数えるほどしかなかったが、今では100店に迫るという。
(2013.10.30 民団新聞)