新規事業を積極的に開拓
支部活性化および組織基盤強化の一環として全国を3ブロックに分けて実施された2013年支団長ワークショップが、16・17日の「近畿・中北地区」(大阪韓国会館)で終了した。支部団長・事務部長と地方本部団長・事務局長に中央本部の団長・副団長・常任委員らが参加した今回のワークショップでは、組織再生、次世代育成のために、新年会、花見会、敬老会など定例事業に加えて、同胞との接点を拡大するために戸別訪問を徹底するとともに新規事業を積極的に開拓することを確認した。同時に、中央・地方本部・支部の連携を、これまで以上に強化することにした。
成功裏に「近畿・中北」で締め
「関東・東北地区」(10月12〜13日、韓国中央会館)、「九州・中国四国地区」(同19〜20日、九州幸銀本店)に続いて開かれた「近畿・中北地区」には、71支部の支団長と事務部長、地方本部団長、事務局長ら計160人が参加。特色ある活動事例の紹介、中央団長との対話・意見交換、当面課題解説や懇親会などを通じて学び、語り合いながら支部と地域活性化へ主体性を持った自主的かつ積極的な活動の実践を誓い合った。
呉公太中央団長は特別講演などを通じて「財政難、活動者不足、高齢化、団員数減少など、組織疲弊の要因は数え切れない。しかし、知恵を絞り出しながら元気な民団づくりに励んでいる支部も健在だ」と強調。「こんな時こそ、全国の活動者が情報交換し合い、組織の"健康回復"を図っていこう」と呼びかけた。
地域活性の成功事例紹介では、大阪、兵庫、京都、愛知、三重の7支部が報告した。
大阪・生野中央支部は本部の「活性化支援金」を原資に会館を有効活用し、韓国語、伝統芸能、韓国料理、オリニ学習塾と4つの文化教室を開催、年間延べ4000人の老若男女が集い、活気に満ちた。
西淀川、港、福島、大正の「西南」4支部では、合同で敬老会を開催。規模や企画などもパワーアップしたことで参加数が倍増した。
京都・右京支部は「婚活」を積極開催。回を重ねる毎に参加者数も増え、若手活動者の拡大につながった。
愛知・豊田支部は05年の愛・地球博の「1市町村1国フレンドシップ事業」で豊田市が韓国担当となったことがきっかけで、地域での韓日友好活動が活発化。その後に続く「韓流」の相乗効果もあり、日韓協の総会では400人以上、毎年の訪韓団も80人を超し、婦人会のバザーも人気を呼び大きな収益につながった。
三重・桑名支部は15年前から会館を活用し、地域の小・中学生に韓国と在日を理解してもらう文化・歴史教室を開催。地域共生社会の実現を促した。活動事例報告後の呉中央団長との対話、全体討議などを通じて、活発に意見を交換した。
3ブロックのワークショップでは、「団員・同胞との絆を深める」「多くの団員・同胞が集まる『場』づくり」「次世代の育成と民族教育に力を尽くす」「韓日友好発展の懸け橋となる」など、いま民団に求められている課題を遂行するために、1,支部団長・事務部長が中心となり戸別訪問を徹底、団員の声を聞く2,年代層に応じた行事を企画しこまめに開催3,後継者の育成へ青年会育成と未来につながるオリニ事業に力を注ぐ4,草の根レベルの韓日親善友好活動の強化などを再確認した。
「延坪島砲撃3年」 北糾弾決議も
「近畿・中北」では17日、北韓による延坪島無差別砲撃から3年を迎えるに際し、武力挑発を糾弾する決議文を参加者一同の名で採択した。
(2013.11.20 民団新聞)