支持率では朴先行
2者対決なら安・文逆転も
12月19日の第18代大統領選挙に向け、与党・セヌリ党の朴槿恵候補と最大野党・民主統合党の文在寅候補、無所属の安哲秀候補の有力3者が大接戦を繰り広げている。秋夕(9月30日)連休後に大統領選挙序盤状況をつかむために報道機関を中心に世論調査が行われたが、3者対決構図での支持率では①朴候補②安候補③文候補の順で変化がなかった。だが、野党圏の候補の一本化を前提とした2者対決(朴候補対安候補、朴候補対文候補)では、調査機関ごとに変動が見られ一様ではない。
「野圏」候補一本化 焦点に
中央日報が5〜6日に全国の成人男女1500人を対象に実施した調査では、2者対決の場合、朴対安では50・0%対46・5%で、朴候補が安候補を上回った。朴対文では51・8%対45・0%だった。
だが、ハンギョレがリサーチプラスに依頼して同期間1300人を対象に実施した調査では正反対の結果が出た。朴対安では42・1%対52・2%で10%もの差を付けられ、朴対文でも46・2%対48・7%と誤差の範囲内ではあるものの文候補にリードされた。
朴候補は3者対決では、35・3%を記録、24・6%の文候補と25・4%の安候補を10%程度上回り優位を継続した。支持する候補と関係なく当選可能性を問う質問にも朴候補は46・8%を得て文候補(20・8%)と安候補(19・9%)を大きく上回った。
東亜日報が秋夕連休明けの2日、リサーチ&リサーチに依頼し1000人を対象に実施した調査では、朴対安は43・7%対48・2%で安候補にリードされ、朴対文は47・3%対44・5%で朴候補がリードを保った。
3者対決構図では、やはり朴候補が37・7%で最も高く、安候補26・6%、文候補22・4%だった。
また、当選する可能性を問う項目では、朴候補が49・2%を獲得し安候補(20・2%)と文候補(16・3%)を大きくリード。野党支持傾向が強い30代でも41・5%が朴候補が当選するだろうと予想した。
朝鮮日報がメディアリサーチに依頼して1日に実施した調査によると、朴対安の場合は44・7%対47・4%で安候補が僅かにリード。朴対文の場合には46・4%対46・1%で、誤差範囲内であった。3者対決構図の場合は、朴候補39・1%、安候補29・4%、文候補22・5%の順だった。
こうした世論調査の結果は、今回の大統領選挙の勝敗を占う上での、大きな変数が野党圏の候補の一本化にあることを示している。野党圏候補の一本化が実現するのかどうか、その場合、民主統合党の文候補と無所属の安候補のどちらになるのか。また、どのような方法で一本化が行われるのか、その時期はいつ頃になるのか。
文候補は「政権交代を実現するためには必ず一本化しなければならない」と強調。これに対して安候補は「政党の改革と国民的同意」を一本化の前提条件として主張している。
朴候補対文候補、朴候補対安候補のいずれの対決となっても大統領選挙は大接戦になることは必至の趨勢だ。まだ発表されていない各候補の統一・外交・安保政策を含む各種選挙公約とあわせて、一本化の行方が注目されている。
(2012.10.12 民団新聞)