◆千団長、優勝杯を高々と…韓国代表輩出への道開く
第93回韓国国体大邱大会は17日夜、すべての競技を終え閉会、在日同胞は金メダル13、銀5、銅4個の合計22個のメダルを獲得し、海外同胞の部で総合優勝を飾った。この日夜行われた閉会式で優勝杯を受け取った千柄勝在日同胞選手団長は高々と掲げ、喜びを表した。2位は在フィリピン同胞、3位は在豪州同胞だった。
3時間近くの熱戦を展開したテニス男子の決勝、最後の一投で優勝が決まったボウリング女子5人団体戦など、劇的な試合が目立った。最も金メダル数が多いボウリングチームは昨年の金メダルゼロの雪辱を果たすため、国体のレーンコンディションを想定した「シミュレーショントレーニング」を行うなど、徹底的な強化合宿などを繰り返した。当然、このような選手強化には、千柄勝選手団長の大きな支援もあった。
閉会式後の総括会で千団長が述べた「チームワークで勝ち取った総合優勝」の一言だ。 とくに今大会、国内競技に出場した種目が活躍を見せた。柔道では金2個、銅1個、水泳女子一般でも銅メダルを獲得、いずれも韓国代表候補への布石となり、4年後のリオ五輪での韓国代表も見えてきた。もし実現すれば、在日同胞の五輪代表選手は88年ソウル大会以来となる。
スポーツにおける次世代育成と国家代表輩出という大きな目的にしている在日本大韓体育会(崔相英会長)の新たな一歩を示した大会でもあった。来年は10月9日から仁川広域市で開催される。